ラグビー日本代表

パリの西側にあるナンテールに新しく建設されたUアリーナは、新凱旋門のほど近くにある。11月25日夜、外壁が赤、白、青のフランス国旗カラーにライトアップされたアリーナが夜空に浮かんだ。この場所で初めて行われるラグビー試合を一目見ようと、続々と観客がスタジアムに吸い込まれていく。天上からシートまですべて黒で統一された場内は劇場のようで、暖房が効き、ビールや軽食を売るスペースも広く、快適な観戦空間となっていた。ピッチは人工芝。片方のゴールポスト裏には横幅70m以上もある巨大スクリーンがあり、華やかな演出が会場の雰囲気を盛り上げていた。

世界ランキング8位とはいえ、6月のテストマッチシリーズから国際試合で5連敗中のフランス代表にとっては絶対に負けられない戦い。午後9時キックオフ直前の国歌斉唱では、フランス代表サポーターが大合唱で選手を鼓舞した。対する日本代表も、2年後のラグビーワールドカップでの決勝トーナメン進出を目指して急ピッチの強化を進める。昨春から続くスコットランド、アルゼンチン、ウェールズ、アイルランド、オーストラリアといった世界ランキング上位国との対戦では白星無し。それでも応援を続けるサポーターに喜んでもらうためにも、なんとしても勝ちたい試合だった。

結論を先に書けば、互いの想いとは裏腹に、最終スコアは23−23のドロー。「勝てなかったのは残念」とジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ。1970年代からの対戦で一度も勝てなかったフランス代表にアウェイで引き分けたのは歴史的快挙なのだが、今の日本代表は、この程度では満足できないチームになっている。しかし、選手のパフォーマンスにはジョセフHCも一定の手ごたえをつかんだようだ。フランス代表のギー・ノヴェスヘッドコーチは言った。「お客さんたちはハイレベルでスペクタクルなラグビーを見に来たのに、それが出来たのはジャパンで、フランスではなかった」

日本が心身とも充実していることは、キックオフ直後の攻防に現れていた。田村優のキックオフは相手陣深く蹴り込まれたが、リーチ マイケルキャプテンが猛スピードで追いかけた。タックルして倒れたが、すぐに立ち上がって2つ目のタックルを見舞う。直後のラインアウトからは、FL姫野和樹、NO8アマナキ・レレイ・マフィらが縦突進。SH流大の防御背後へのキックを、WTBレメキ・ロマノ・ラヴァ、姫野、CTBラファエレ ティモシーが追って相手をインゴールで捕まえる。前に出続ける日本代表の姿は、日本のみならずヨーロッパ各地から駆けつけた日本代表ファンの気持ちを昂らせた。

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