こうしたトラブルが積み重なり、D・ルイスはローマ戦(CL第4節)の4日後に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦で、ベンチにも入ることすら許されなかった。しかも、彼に代わって先発したアンドレス・クリステンセンを「チェルシーのいまであり、未来でもある」とコンテが絶賛し、その一方で「将来に関してはなにもわからない」とD・ルイスには言葉を濁したため、ふたりの関係は完全に冷めたとの見方が大勢を占めつつある。

しかし、D・ルイスは影のリーダーだ。昨年の夏、パリ・サンジェルマンから約2年ぶりに復帰した途端、チェルシーのロッカールームに活気が戻ってきたという。サインや写真撮影にも快く応じるため、サポーター間でも人気がある。さらにアブラモビッチとの関係も良好で、直接のコンタクトを許されていないコンテとは対照的だ。この人間関係も、今後の人事を大きく左右するのではないだろうか。

ましてアブラモビッチは、チェルシー買収後の17年で14人もの監督を起用してきた。コンテが解雇されたとしても不思議ではなく、英国『スカイスポーツ』で解説者を務めるガリー・リネカーも、イタリア人指揮官の立場を危惧していた。

「ロッカールームにおけるD・ルイスの影響力は絶大だ。彼を軽視すると、チェルシーのパワーバランスは一気に崩れるだろう」

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粕谷 秀樹
月刊ワールドサッカーダイジェスト初代編集長を務めた。海外サッカーの解説者としても活躍。

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