スパーズはまた、「ケインのチーム」という評を覆すことができなかった。できなかったが、ケインが出れば、欧州最強クラスにまでなりうることを示した。一歩下がって二歩前進? いや、二歩どころか三歩四歩分の価値がある、そんな歴史的な一週間だった!

水曜日のウェンブリーに向かうまで、スパーズには束の間の苦しい日々が課せられた。先週の木曜日はカップ戦とはいえライバルのウェストハムに敗れ、土曜日にはユナイテッドが用いた「vs強豪仕様」の戦いに屈した。今シーズンに入ってより一層戦術の幅を広げたポチェッティーノだが、そのどれもが最前線のコンプリートストライカーの存在ありきのもの。この2試合の敗因を考えるならば、100人中100人が「ケインの不在」を挙げることは容易に想像できる。

幸い、ケインはすぐに帰ってきた。そして彼らは、あのレアル・マドリーを圧倒したのだ。135年目を迎えるトッテナム・ホットスパーの歴史の中でも、間違いなく大々的にヒストリーブックの見出しを飾ることができるほどの、感動的な勝利だった。こんな結果を出せるのなら、もうスパーズに心配はいらない。まあ今のところ、「ケインさえずっといれば」という条件が付くのだけれど。

余裕綽々でこの世の春を謳歌するグアルディオラにとって、あの「ケインのチーム」発言は何気ない感情の中で言い放ったものだったのかもしれない。しかし当のスパーズにとってみれば、この「ケインのチーム」という言葉は、今シーズン1つの大きなキーワードになってきそうな気がする。この評価に反骨心を抱き、それを力に変えることのできる選手がどれだけいるか。その覚悟のほどがわかるのは、いつかはわからないが、たぶんもうしばらく先の話だ。

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