11月4日にさいたま新都心駅周辺で開催される「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」。今年で5回目の開催となるが、多くの参戦ライダーを見渡して「5年連続5回目の出場」、つまりは“皆勤賞”の選手はたったの3人!クリストファー・フルーム、新城幸也、別府史之…いずれもレースを盛り上げ、毎年優勝争いを展開する選手たちだ。そこで、彼らの過去の走りをフラッシュバックしてみよう。

2013年 フルームが独走で初代王者に

台風27号の襲来で開催が危ぶまれた第1回。幸い南へと進路を逸らし、冷雨の中ではあったものの予定通り開催された。
4周回目、別府がプロトンから飛び出す。この動きにトップチームも慌ててペースアップ。地元日本での勝利を目指し飛ばした別府だったが、残り3周回で捕まってしまう。
残り2周回となったところで3人がアタックし、この中に入ったのがフルーム。そして最終周回、ラスト1kmで単独アタックに成功し、そのまま独走でフィニッシュラインを通過。この年のツール・ド・フランスで初優勝し、マイヨ・ジョーヌを着てさいたまを駆けたチャンピオンが、初代王者に輝いた。
レース途中に独走した別府はポイント賞と敢闘賞を受賞。新城は体調不良により後方でレースを終えている。



2014年 スプリントに絡んだ新城が5位 別府と2人でアタックも

序盤から中盤にかけては、日本人選手を中心にアタックが散発したが、終盤に入ってレースを大きく動かしたのは、やはり新城と別府。残り2周回となったところで2人がアタック。先頭交代を繰り返しながら、後続とのタイム差を広げていく。
この年、所属チームでの出場がかなわず、初めて「ツール・ド・フランス ジャパンチーム」を結成。日本のエース2人がチームメートとなって優勝を目指したのだった。
惜しくもフィニッシュ直前で集団に吸収されたが、優勝争いに生き残った2人はそのままフィニッシュをめがけてスプリント。結果は新城が5位、別府は10位に加えて2年連続の敢闘賞獲得となった。
この年のツールでは落車負傷によりリタイアしたフルームだったが、元気な姿でさいたまへとやってきた。優勝争いに加わることはできなかったが、大勢のファンの声援を受けてレースを盛り上げた。なお、優勝はマルセル・キッテルだった。



2015年 別府が日本人選手最高の2位 新城は敢闘賞を獲得

20周回で争われたこの年。優勝争いは残り4周回から激化。レースを動かしたのは別府だった。
6人に絞り込まれた優勝争いには、別府のほかフルーム、新城もしっかりと加わる。残り2周回となったところで新城がアタックし、あわや独走勝利かと思わせる激走。惜しくもラスト1周の鐘が鳴ると同時にフルームらに捕まってしまったが、日本のファンを大いに熱狂させた。
優勝争いはそのまま6人でのスプリントに。好位置から最終コーナーに突入した別府だったが、大きく膨らみポジションを下げてしまう。何とか追い上げを図ったが、2位を確保するのが精一杯。優勝こそジョン・デゲンコルブに譲ったが、日本人選手としてはこの大会最高位となる好成績だった。
ツールを制し復権を果たしたフルームはマイヨ・ジョーヌで出走。2年ぶりのさいたま制覇を狙ったがスプリントで敗れて3位。6位だった新城は、終盤のアタックが評価されて敢闘賞を獲得した。



2016年 ツール・ド・フランス ジャパンチーム再結成 別府は敢闘賞を奪還

第4回大会の目玉は、新城と別府による「ツール・ド・フランス ジャパンチーム」の再結成だった。2人がどんな戦術で走るのか、大きな興味となった。
残り6周回で別府がプロトンを牽引しペースアップを図ると、直後のアタックに反応。さらに、新城も後方から合流し、先頭をゆく3人中2人がツール・ド・フランス ジャパンチームで占められる状況となる。
残すところ3周回になると、別府が再度のアタック。今度は独走に持ち込むが、さすがにそのままフィニッシュまで走り続けることは許されず、集団に吸収された。
最終周回を目前にフルームら4人が飛び出し、そのまま優勝争いへ。3年ぶりの優勝を期待されたフルームだったが、スプリントのライバルにペーター・サガンがいたこともあり、2度目のさいたま制覇はならず。結果は3位だった。
何度もアタックでレースを魅了した別府は、3度目の敢闘賞を受賞した。

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Cycle*2017 J:COM presents 2017 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
11月04日 (土) 午後02:30〜午後05:30
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福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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