ブーメランのような弧を描いたスライダーに打者のバットが空を切り、日本がWBC連覇を果たした模様を伝える映像は何度も流された。

ただでさえ鋭いダルビッシュ有の決め球は、変化球がよく曲がると言われる国際球との相乗効果で、まがまがしいほどの変化量を生んだ。

WBC使用球はMLBで使用されているものと同じボールで、もちろん今年のワールドシリーズのボールも同一規格である。ロブ・マンフレッドコミッショナーの見解ではそうだ。

だが、実際にボールを投げたピッチャーたちやコーチ陣からは違うとの声が上がっている。シーズン中に使用していたボールとの違いは縫い目にあるようで、滑りやすさにつながり、スライダーが投げにくくなっているようだ。

それが本当なら、今のところ投球結果に最も被害を被っているのがダルビッシュになる。第3戦の先発マウンドではスライダーが高めに浮き、甘くなったボールをことごとく痛打されて、1.2回4失点での降板となった。

◆第3の敵と戦うダルビッシュ

PITCH f/xの集計を見ると、ダルビッシュがメジャーデビューを果たした2012年から今季までの実働5シーズン通算で、球種別投球成績は表のようになっている。

今季はフォーシームでの81奪三振が最多、スライダーは次いで72個だったが、被打率と被ISOは.250/.220、.173/.131。ダルビッシュのアウトピッチはやはりスライダーだ。

前回の登板後には、このボールを制球できなかったことで他の球種にも悪影響が出たことを語っている。

思えばシーズン中の投球フォーム修正も、スライダーがイメージどおりに投げられないことがきっかけだった。

その結果、データ上では、春先ほどではないもののスライダーの曲がり幅は上向き、シーズン最終3先発は防御率0.47。ポストシーズン2先発もそれぞれ1失点ずつと先発の役割を果たしていた。

ところが、この最終局面に来てダルビッシュは、自身とも対戦打者とも違う、別のアジャストメントと直面している。

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