11月4日にさいたま新都心駅周辺で開催される「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」。ツールのヒーローたちの競演に盛り上がると同時に、選手たちはそれぞれの境遇のもとで来日している点も見逃せない。そこで今回は、さいたまでの走りが現チームでの最終レースとなる見通しの選手を紹介しよう。いずれも来シーズン、新天地への移籍が決まっている選手たちだ。彼らがどんな思いでさいたまを走るのか、想像を膨らませながら観戦してみるのも楽しみの1つだ。

ワレン・バルギル / Warren BARGUIL(チーム サンウェブ)

今年のツールで山岳賞&スーパー敢闘賞を獲得。本来は総合を狙えるだけの選手だが、ケガ明けだったこともあり、普段とは違うスタイルで走り自国のヒーローになった。そんな彼だが、選手層が厚くなるチームを離れ、生まれ育ったブルターニュ地方に拠点を構える「フォルトゥネオ・オスカロ」へ移籍。チームカテゴリーは1つ下がり、UCIプロコンチネンタルチームで走ることになるが、彼が求めたのはエース待遇。過去にはこのチームと契約直前まで進んだ経緯もあり、数年越しの地元帰還が実現する。



アマエル・モワナール / Amael MOINARD(BMCレーシングチーム)

そのバルギルが、グランツール総合を目指すうえで山岳アシストとしてフォルトゥネオ・オスカロに呼んだのが同じフランス人ライダーのモワナール。過去には、カデル・エヴァンスのアシストとしてツール総合優勝に導いたり、近年ではリッチー・ポート、フィリップ・ジルベールらを支えた「アシスト職人」。さいたまでもチームメートのために獅子奮迅の働きを見せることだろう。



アルベルト・ベッティオール / Alberto BETTIOL(キャノンデール・ドラパックプロサイクリングチーム)

10月29日に24歳になったばかりの若きイタリア人ライダーは、来シーズンからBMCレーシングチームへ。アルデンヌクラシックなどのワンデーレースで活躍が期待されるほか、個人タイムトライアルや山岳など、あらゆる可能性が見込まれている。さいたまではきっと、才能の片鱗を見せてくれることだろう。



ネイサン・ハース / Nathan HAAS(チーム ディメンションデータ)

ジャパンカップサイクルロードレースでは優勝すること2回。来日経験も豊富で、日本人ファンも多い。そんな彼はチーム ディメンションデータのジャージを着て大舞台に立つのは、これが最後。来シーズンはチーム カチューシャ・アルペシンへと移る。現チームでの2年間の集大成としての仕事は果たして何になるのか。クリテリウムでマーク・カヴェンディッシュのスプリントをアシストするのか、はたまた自ら飛び出して勝利を狙いにいくのか。その走りは魅力十分だ。



マルセル・キッテル / Marcel KITTEL(クイックステップフロアーズ)

いまや「さいたまクリテリウムの顔」となったキッテル。ブルーが基調のジャージ姿がおなじみとなっていたところだが、来シーズンはハースと同じくチーム カチューシャ・アルペシンへ。自転車界にはびこるドーピング問題に対して積極的に声をあげ、クリーンなスポーツに変えていこうと取り組む姿勢は、プロトンの鑑。自らが活躍できる環境であることはもとより、チームのアンチ・ドーピング姿勢に惹かれての移籍決断だった。とはいえ、その前に狙うは3年ぶりのさいたま制覇。ツールで魅せた重厚感のあるスプリントが日本で蘇る。ひょっとすると、スプリントレースとクリテリウムの2冠だってあるかもしれない。

=============================

Cycle*2017 J:COM presents 2017 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
11月04日 (土) 午後02:30〜午後05:30
テレビで見るなら「スカパー!」
スマホ・タブレット・PCで見るなら「J SPORTSオンデマンド」

photo

福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

お知らせ

アルベルト・コンタドール引退特別番組 〜エル・ピストレロの軌跡〜

コンタドールがツール・ド・フランス総合優勝を果たした2007年大会、2009年大会の中から、リクエストの多かったステージ上位3ステージを11月〜12月にかけて放送!


■応募期間:2017年10月3日(火)〜10月15日(日)迄
詳しくはこちら

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ