1年前の秋季キャンプ、ドラゴンズの投手陣12人は沖縄にいた。選抜されたメンバーに小熊は入っていた。

そのメンバーから今シーズン、又吉克樹は復活をとげ、三ツ間卓也が支配下登録を勝ち取り、鈴木翔太が先発5勝をマーク、伊藤準規は中継ぎで結果を出した。

しかし、そんな彼ら以上に去年の秋のキャンプでは活躍の可能性が高かったのは小熊凌祐だった。投げるボールの全てが素晴らしかった。ブルペンで投げていてもコーチ陣は思わず目をみはった。

同級生、伊藤準規も「オグのボールがヤバいっすね。すごくいい」と語っていた。なにより小熊自身が手応えを感じていた。

「自分で投げていても怖いくらい。いいボールが行っている実感はあります。ただ、今良くても意味がないんで来年まで続けないと」と話していた。しかし、頭の片隅にあった悪い予感は的中した。

今年のキャンプからオープン戦、秋に投げていたボールが姿形を消してしまった。頭にはっきり残っている指先の感覚、そこから放たれるラインの出た直球。

しかし、イメージとはかけ離れたボールしか行かなくなっていた。今年の小熊は秋の幻影と戦い続けた1年だった。

小熊は「去年の秋、なぜそれが出来ているのかをもっと追究しておくべきでしたね。いいものを首脳陣にアピールする事ばかりで…」。

3試合の先発チャンスが与えられた。最初は7月27日神宮球場ヤクルト戦。バレンティンに2本塁打を許し、4回で降板。

1ヶ月後の8月26日、マツダスタジアムの広島戦。田中に満塁ホームランを許し、阿部にもソロホームランを許した。

9月2日、甲子園球場の阪神戦は坂本と大山に本塁打を打たれた。全ての試合ホームランで沈んだと言ってもいい。

小熊は「印象が悪すぎる。要所で全部ホームランですから。3試合もらったなら1試合はチャンスを活かしたかった」と話す。

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