すべては雨が、もたらしたドラマだった。

10月10日、シカゴのリグリーフィールドで行われるはずだったカブス対ナショナルズのナ・リーグ地区シリーズ第4戦が悪天候で中止になった時、記者会見場に姿を現したナショナルズのベイカー監督への最初の質問は「明日の先発は誰にするのか?」だった。

予定通り試合が行われていれば、今季13勝のロアークが投げていた。だが、雨で一日順延になったことでエースのシャーザーに次ぐ実力者で、6日のシリーズ初戦で7回3安打2失点(自責点0)、10奪三振と好投したストラスバーグの中四日での登板が可能になった。

2009年のドラフト全体1位指名で、いきなりメジャー契約をしたことで有名になったストラスバーグは、翌2010年にメジャーデビューしてすぐにトミージョン手術をしたことでも知られている。今季は自己最多タイの15勝4敗、規定投球回に達したシーズンでの過去最高となる防御率2.52とサイヤング賞の有力候補だ。

ところがベイカー監督は「現時点ではただスライドするだけ。我々はタナー(・ロアーク)に自信を持っているし、それは変わらないよ」と肩をすくめた。その言葉が出回ったとたんにSNSでは「負ければシリーズ敗退の大事な試合なのに、どうしてストラスバーグを投げさせないのか?」と話題になった。

ストラスバーグには投げられない事情があった。シリーズ初戦に登板後、Flu type symptom=インフルエンザに似た病に悩まされ、本来あるはずの第5戦の登板も危ぶまれていたのである。

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