チームには勝利を目指して奮闘する選手たちを支える人がたくさん働いています。選手たちが感謝してやまない「スタッフの皆さん」はどんな仕事をしているのでしょうか。

裏方シリーズでは、そうした人々にスポットを当ててご紹介します。第5回は管理栄養士の長坂聡子さんです。

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練習中から選手の様子をじっと観察している女性がいる。手元にはメモ帳。昨年からチーム担当の管理栄養士として選手たちの食事や栄養を管理している長坂さんだ。「顔色や汗の量などを見ています」という。

現場でも会えば雑談をしていたが、今回の企画を機に正式に取材を依頼。インタビュー当日、長坂さんはスッキリとした黒髪になっていた。

今までは自然なブラウンだったが、こちらもよく似合う。そう伝えると、「本当ですか?選手から不評なんです」と笑った。

教育実習の女性教師をからかう男子生徒のような関係を想像した。みんなの「お姉さん」といった落ち着いた雰囲気だからだ。

ところが長坂さんからすれば、「お姉さん」よりも「お母さん」に近い感じなのだとか。選手の身体を作る基盤となる体調や食事から、生活習慣に意見をする立場だからだろう。

◆食べる物が身体をつくる。若い選手はもっとご飯を

主な仕事は、まず選手の食事管理。いつ何をどう摂取するかをアドバイスする。遠征先ではホテルで出されるメニューの調整もすべて担う。

「時々、地元の刺身など生ものを用意してくださることもあるのですが、リスクがあるので、申し訳ないのですがお断りしています」と長坂さん。

「どの選手が何を食べて、どういう状態かを把握します。選手によっては、食べた物を栄養計算して、過不足をチェックしています。食べる物が身体をつくるので、特に若い選手にはもっと言わないといけない」と明かしつつも、接し方はそれぞれ。

無理強いはしない。そうした中、選手から言ってきてくれるようになったり、アドバイスしたことが浸透してきたりしてきたと手応えを語る。特に気をつけているのは、「ご飯を食べてもらいたい」ということ。そのため、メニューもご飯が進む味付けやおかずを取り入れるようにしている。

最近、巷では糖質を控えることがトレンドになっているが、スポーツ選手にとってはエネルギーとしても疲労回復としても炭水化物は不可欠という。「トレーニングや試合の後は、しっかりリカバリーとして炭水化物を取らなければなりません」と長坂さん。

「夕食は炭水化物を控えめにする選手もいますが、リカバリーは意識づけてもらうよう促しています。もし、体重のコントロールをしたいのであれば一応確認をしながら。あまり薦めませんが、安全かどうかを確認しながらやっています」。

これまでオリンピックのメダリストや数々のトップアスリートをサポートしてきた長坂さん。スタミナが強化できた、疲れにくくなった、と感謝する選手は多い。

「結果はすぐには出ません。でも、アドバイスしたことを選手が実践して、それが還元された時や選手に『(実践して)良かったです』って言ってもらえた時に、一番やってて良かったなと思います」とやり甲斐を明かす。

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