ヤマハ発動機vs.神戸製鋼

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第6節最大の注目カードといえば、9月30日、静岡のエコパスタジアムで行われるヤマハ発動機ジュビロ対神戸製鋼コベルコスティーラーズだろう。ここまで5戦全勝の神戸製鋼は、レッドカンファレンス(RC)で、サントリーサンゴリアスに次いで2位につけている。一方、ヤマハ発動機ジュビロは4勝1敗で、ホワイトカンファレンス(WC)では、パナソニックワイルドナイツに次ぐ2位。しかし、唯一の敗戦は、第3節でサントリーに24−27で惜敗したもので内容は互角だった。最終的には、各カンファレンスの1位、2位の4チームが優勝決定トーナメント(日本選手権)に進むが、上位同士の対戦は再戦も見据えつつの戦いになる。

スタッツ(統計数値)で見ると、トライ数は、ヤマハ発動機の「27」に対して、パナソニックが「35」、ボールを持って進んだ距離(ゲインメーター)は、「1,972m」対「2,829m」と圧倒する。しかし、ボールを持って突進した回数(ボ―ルキャリー)は、「563」対「551」と変わらず、ディフェンス突破も「134」対「137」で変らない。ゲインメーターは、パナソニックのトライまでの射程距離の長さを表していると言えるだろう。福岡堅樹の独走でかなりの距離を稼いでいる面もあるのだが。ディフェンスの数字も両者は大差なく、30日の対戦もスコア上の大差にはならないだろう。

発表されたメンバーを見ると、期待感はさらに高まる。地元で迎え撃つヤマハ発動機は、3試合連続でSOマット・マッガーンを先発させ、大田尾竜彦をリザーブに置く。マッガーンはロングキッカーだが、パスかと思えば自ら思い切りよく縦に走るなど、多彩な選択肢を持つ。前節、途中退場したWTBゲラート・ファンデンヒーファーが欠場。変わって、マレ・サウが入る。キック力では劣るが突進力はファンデンヒーファー以上のマレ・サウの加入でディフェンス側の脅威は増す。この他、パワフルなFLヘル・ウヴェ、NO8堀江恭佑、破壊力抜群のCTBヴィリアミ・タヒトゥアら個人で前に出られる選手が多く、彼らを上手く走らせてディフェンスを翻弄したい。

対する神戸製鋼は、元ニュージーランド代表のSHアンドリュー・エリス、元オーストラリア代表の万能BKアダム・アシュリークーパーがFBに入ってチームを引き締める。特にエリスの攻守にわたる活躍は、毎試合、マン・オブ・ザ・マッチ級。182僉86圓箸いΔ韻辰靴涜腓くないサイズで激しくプレーする姿は常にチームを鼓舞している。FWはキャプテンのFL前川鐘平、LO安井龍太らが好調。特に安井のスピードは群を抜いており、前節もチャンスメークに、トライにと大活躍だった。前節、負傷欠場したLOアンドリース・ベッカーはリザーブ入りしたが、先発は安井とベテランの伊藤鐘史。ラインアウトリーダーとして能力の高い伊藤の存在が、ヤマハ発動機に圧力をかけられるかも注目だ。

安井龍太は、前節の東芝ブレイブルーパス戦勝利後、こうコメントした。「ヤマハはFWが強い。そこが勝敗を分けるポイントでしょう。うちもフロントローは強いですけどね」。ヤマハ発動機のFW第一列、山本幸輝、日野剛志、伊藤平一郎、神戸製鋼の平島久照、木津武士、山下裕史は、全員が日本代表経験者だ。スクラムも含むFW戦は、凄まじいものになりそうだ。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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