シーズン終了まで残り17試合。2位ヤンキースは、1位レッドソックスとゲーム差「3」につけた。

優勝争いは言うまでもなく、同地区同士の戦いは熾烈さを増している。明日からは同地区ライバルのオリオールズとの最終4連戦。

今季ここまでは、ヤンキースが9勝6敗と勝ち越しているが、昨季は22試合を戦って11勝11敗と等しく星を分けた。この重要なカードの頭に、田中将大が先発する。

◆勝負に徹する指揮官。サバシア、ガルシアともに勝利投手の権利すら渡さず

ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が、ここに来て冷徹な采配を振るっている。

オリオールズ戦の前は、同じく同地区のレイズとの3連戦だったが、そのうち2戦でリスクが高いと見るや、先発投手を5回途中で降板させた。勝ち投手の権利を目前にして。

第1戦では、37歳のベテラン左腕のCC・サバシアが、4回1死(走者1,2塁)としたところで、交代を告げた。この時点での得点は5-1とリードしていたにもかかわらず、「良くなかった」と決断する。

結果は、変わったデイビッド・ロバートソンが2者三振に仕留め、続く2イニングも無失点に。8回はデリン・ベタンセス、9回はアロルディス・チャップマンの無失点リレーで盤石に勝利を収めている。

最初にベテランで「非情采配」示した後、第3戦でも先発ハイミー・ガルシアを4回2/3で降板させた。この時は、得点が3-1とリードし、2死から単打でランナーを1人許した場面だった。

7月28日以来、勝ち星に恵まれていなかったガルシアは、あと1死を任せられなかった憤りを隠せないまま、一度もジラルディの顔を見ることなく、ダグアウトに下がっていった。

見事なのは、この時も采配で結果を出していることだ。変わったチャド・グリーンは、レイズの主軸エバン・ロンゴリアをセンターフライに仕留めて、5回3つ目のアウトを奪うと、イニングをまたいだ6回も3者凡退。流れを渡すことなく、ヤンキースは3-2で勝利した。

ジラルディ監督は、いずれのケースもすぐに先発投手の元へ行き、ベンチで理路整然と言い聞かせているようだった。現地メディアの取材でも、どう話したかを憚ることなく明かしている。

「難しい判断だった」としながら、いずれも相手の気持ちを思い遣り、怒りを受け止めた上で、勝つための采配だった理由をそれぞれに納得いくよう話して聞かせたもよう。2人とも悲しい表情を見せながらも、その後に不満はもらしていない。

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