“クアトロK”(木塚・川村・加藤・クルーン)の愛称は2000年代半ばのベイスターズ勝利の方程式を指すが、事実上の解散となった2007年から10年の時を経て、イニシャルに「K」を持つバファローズのリリーバー4人によって蘇ろうとしている。

昨年のドラフト2位で入団した黒木優太は、打者を押し込む強い速球を武器に開幕早々からセットアッパーに定着した。現在はリーグ3位タイの31HPをマークするなど、新人王の候補に名を連ねる活躍を見せている。

2年目の近藤大亮は1軍登録が5月下旬と出遅れたが、稼ぎ出した18HPはチーム2位。躍動感あふれる投球フォームから力いっぱい投げ込む姿は、チームメイトの西勇輝が台頭した当時を彷彿させる。

ルーキーの小林慶祐は190cm近い長身から角度のついたボールを投じる。四球が多く、ムラはあるが、跳ねるようにして投げる姿には気迫がにじみ、ルーキー離れしたマウンド度胸が持ち味だ。

今季からチームに加入した金田和之は、先発経験もあってロングリリーフも辞さない。8月22日のファイターズ戦では2回から救援登板して、3イニングスを投げて移籍後初白星を手にした。

黒木、近藤、小林はいずれも奪三振率が10を上回っている。試合終盤、次々と三振の山を築き上げるピッチングは頼もしい限りだ。

金田は奪三振率で3人に及ばないが、与四球率2.05とともにK/BB(奪三振と与四球の比率)4.00は救援陣全体でもベストと、安定感を売りにしている。

若い彼らが自らの立場を確固たるものにできるか、シーズンの残りでじっくりと見守りたい。

“クアトロK”だけではなく、巧みにボールを動かして打者を惑わすゴンザレス・ヘルメンの奪三振率も10に近く、貴重なサウスポーの大山暁史は10を上回るなど高い三振奪取能力を誇る。

2000年以降で奪三振率10以上(20投球回以上)の救援投手を4人以上擁したチームは、2007年と2011年のタイガースのみだったが、今季のバファローズにも奪三振率10以上の投手が4人。このリリーフ陣を、いかにして形にするか。

お知らせ

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ