独走で今大会2勝目をあげたトマシュ・マルチンスキー

独走で今大会2勝目をあげたトマシュ・マルチンスキー

稀代のアーチストの、人生最後の作品は、間違いなく傑作だ。いよいよ引退に向かってカウントダウンが始まったこの日、アルベルト・コンタドールが退屈をぶち壊し、カオスを作り出した。トマシュ・マルチンスキーが今大会2勝目を手に入れた後方で、トレードマークの果敢なアタックを打つと、総合表彰台の可能性を手元へ大きく引き寄せた。2度の落車で必死の追走を強いられたクリス・フルームは、十分なリードを有していたおかげで、大切なマイヨ・ロホはしっかり守りきった。

厳しかった前日と、厳しくなるであろう週末に挟まれた、いわゆる移動日となるはずだった。冷たい雨に打たれた翌日に、ギラギラと照りつけた灼熱の太陽は、疲れた肢体に優しくなかった。飛び出し合戦はあいかわらずの猛スピードで、しかも延々40kmも続いた。

だから14人が逃げへの切符をつかみ取ると、後方に残された選手たちは一気に減速した。いつものとおりにチームスカイが隊列を組み上げ、淡々としたリズムを刻んだ。逃げ集団には9分以上のリードを与え、8月最後の午後を静かに過ごした。

おかげで前の14人は、早い段階で逃げの成功を確信した。終盤に立ちはだかる2つの峠にさしかかると、あっさり逃げ切りへ向けた協力体制を放棄し、区間勝利を巡る戦いへと切り替えた。フィニッシュまで50km、1つ目の山の下りで、ミカエル・モルコフが飛び出したのがきっかけだった。

一時は30秒近い差が付いた。ただし昨夜チームバスが放火され、代替の観光バスでスタート地に姿を現したアクアブルースポーツ所属のピーター・コーニンが、大いに奮闘して集団を再びまとめあげた。

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