必殺技が炸裂した。名物の「宙吊りの家」をゆっくり眺めている間なんて、きっとなかった。独特なスタイルで坂道を駆け下りると、マテイ・モホリッチが初めての栄誉に浴した。後方のプロトン内では、途中でちょっとばかり不穏な動きも見られたけれど、いずれも長くは続かなかった。スカイが規則正しくリズムを刻んだのは、結局のところ、全ての総合系選手にとって幸いだった。

開幕からちょうど1週間が過ぎ、疲れが抜けにくくなってきた脚に、2017年ブエルタ最長ステージが襲い掛かった。しかも前日はクレイジーな速度で突っ走った上に、アルベルト・コンタドールの奇襲のせいでまるでカオスだった。もちろん、2日連続のカオスを、選手たちは望んでなどいなかったはずだ。だからスタートから10kmほど走っただけで、メイン集団は比較的あっさり14選手の逃げを見送った。

グランツール屈指の大逃げ常連、トーマス・デヘントやアレッサンドロ・デマルキが率いる先頭集団は、すぐに8分ほどのリードを許された。スプリントに強いホセ・ホアキン・ロハスに、独走力が自慢のアレクシー・グジャールに、さらには下り得意のマテイ・モホリッチ……とあらゆるタイプが潜り込んでいたけれど、脚質の差を乗り越えて、全員がしっかり協力体制を組み上げたからでもあった。

実は誰もがラ・マンチャの高原地帯に吹き荒れる強風を恐れていた。ドン・キホーテと風車で有名な地方だからこそ、メイン集団がいつ何時、とてつもない分断作戦に転じるかもしれない。前方は出来る限り大量のリードを開く必要に迫られ、神経質に先頭交代を繰り返した。後方ではスカイが全員隊列で制御に繰り出した。マイヨ・ロホのクリス・フルームを安全な位置に留め置くために、特に体の大きなアシストたちが、身を挺して風よけを務めた。

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