古代ローマ時代には剣闘士たちが死闘を繰り広げた円形競技場を、自転車に乗った戦士たちが全力で駆け抜けた。ほぼ満員の観客席では、ブラスバンドが闘牛の音楽を勇ましく奏で、地元ファンたちは手拍子とウェーブで盛り立てた。2017年ブエルタ・ア・エスパーニャが「フランスで最もスペイン風の都市」ニームで戦いの幕を開け、アメリカ籍のBMCレーシングが、初日チームタイムトライアルで15分秒58秒34のトップタイプを叩きだした。その中でも先頭でフィニッシュラインを越えたオージーのローハン・デニスが、嬉しい大会最初のマイヨ・ロホを身にまとった。

全長13.7kmの市街地コースで、「元」チームタイムトライアル世界チャンピオンチームが真の実力を発揮した。現役世界チャンピオンチームのクイックステップと、今年のグランツールを席巻し続けているチームサンウェブとを、それぞれに6秒ずつ退けた。ブエルタ初日TTTの勝利は2015年以来2度目で、グランツールにおけるTTT勝利は2015年ツール第9ステージを含む3度目。本来出場予定だったサムエル・サンチェスが、レース外ドーピング検査で禁止薬物の成長ホルモン陽性となり、開幕わずか2日前にロイック・ヴリーヘン急遽招集という騒動を乗り越えての、見事な勝利だった。

やはり2日前には、バルセロナとその近郊を、残忍なテロ事件が襲った。ブエルタ一行も3週間の長旅を始める前に、1分間の黙祷を捧げた。皮肉なことに、昨今のフランスでは、重装備の警察や軍隊が町中を巡回するのは「日常」だ。しかしフランスの内務大臣が緊急に開幕地に訪れ、開催委員に追悼の言葉を述べ、現場で警備にあたる警察・軍隊関係者を激励し、スタートも見ないで大急ぎで帰っていったのはちょっとした一大事だった。

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