選手たちにとって道具は、大切な“相棒”。文字通り手足となって彼らをサポートする。

身体の一部として特別な“存在”だからか、思い思いの「言葉」を入れている選手も多い。そこには一体どんな意味があるのか。前回の野手編に続いて、今回は投手編をお伝えしたい。

マウンドの真ん中で、止まっていた時間を動かす投手。誰よりも時に孤独で、大きなプレッシャーに苛まれるポジションだからか、自分を奮い立たせる言葉をグローブに記している選手は多い。

イーグルスでは、現ヤンキースの田中将大が「氣持ち」をグローブに刺繍していたことが知られているが、「強い気持ち」を意識づけるのだという。

田中からエースの系譜を引き継いだ則本昂大は、「弱気は最大の敵」との刺繍。少年時代、「炎のストッパー」して名を馳せた元カープの津田恒実投手(93年に急逝)に感銘を受けたことに端を発するという。誰よりも強気の投球をみせるエースも裏で、弱気と闘っていたのだ。

また、田中と毎年オフの自主トレを共にしている釜田佳直は「闘球」と刺繍してある。

高校時代から使い続けているといい、“闘”う気持ちを“球”に込めている。強いストレートが持ち味の古川侑利は、「負けん気」と刺繍。言葉は違えど、それぞれ強い思いで投げることを感じさせる。

森雄大は過去と未来を裁ち切り、今に専念することを意味する「前後裁断」と刺繍。

2012年に高卒ドラ1で入団し、左のエースとしての台頭が期待される森は、昨季は鎖骨付近の神経障害に悩まされるなど、なおも期待に応えられていない。今季こそはと、キャンプから強い覚悟を漂わせていたことが思い出される。

ハーマンのグローブ

今季の高卒ドラ1ルーキーの藤平尚真は、「今日が一生と考えて懸命に生きる」を意味する「一日一生」と刺繍。

社会人ルーキーの高梨雄平は、刺繍はしていないが、「どんな日でも毎日が良い日」と捉える禅語の「日々是好日」を大切にしているという。

野手と同じく、家族の名前やイニシャルを道具に記している選手も多い。新外国人のハーマンは、カタカナで「ハーマン」とグローブに刺繍があるが、スパイクの裏などにお子さんの名前が書かれていた。

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