ゴールデンタイム視聴率は5.3%

日本バスケにおいて初の地上波ゴールデンタイム生中継となったBリーグ開幕戦。その視聴率は5.3%だった。
この数字は、様々な角度から見ることで受け止め方は変わる。目標値を15%に掲げた川淵三郎エグゼクティブアドバイザーにとっては苦い数字であり、その目標値を「高すぎる」と言った三屋裕子JBA会長にとっては妥当な数字となった。筆者も二桁は確実という強気の予想だったが、いつでも男は夢見がちであり、女性は現実的である。

生中継を行ったフジテレビでは、開幕戦に向けて様々な番組をバスケがジャックしていた。開幕3日前の月曜日からカウントダウンするように、バスケをテーマにした三夜連続ドラマで盛り上げる。初日の3.3%から3.4%、最終日となる開幕前夜は4.3%へと右肩上がりの視聴率に、否が応でも期待が高まる。しかし、結局小刻みの上昇は本番となる9月22日の開幕戦まで続いてしまい、ゴールデンタイムにも関わらずプラス1%の上昇に終わった。当事者であるフジテレビの亀山千広社長は「ちょっと残念」という感想だったようだ。
ビデオリサーチのサイトでは各部門の視聴率ベスト10まで公表される。Bリーグにおける歴史の1ページ目を、スポーツ部門に名を残すことができなかったことは悔やまれる。

これまでNBLファイナル(bjリーグはBSフジでの生中継やフジテレビでの深夜録画中継があった)や日本代表戦の時に必ず「どうしてテレビで放送しない」というファンの嘆きの声をSNSなどで目にしてきた。J SPORTSをはじめとしたCSで放映されていれば今度は、「なぜ地上波ではない」と。地上波待望論者は多いと見積もっていたが、それも夢見がちな男の誤算だったと言うしかない。
しかし、開幕後の各局ニュース番組では、こぞってBリーグが取り上げられたことの方が効果的である。一つ不安に駆られたのは、開幕戦はフジテレビで放送された試合以外も映像付きで紹介していたスポーツニュース番組が、翌日には結果の報告のみとなっており、「報道」における情報拡散も時間の経過と共に弱くなっていくであろうことだ。サッカーに見られるように、毎週固定で放送されるBリーグを含めたバスケット情報をお届けする特集番組が新設されることも必要なのかもしれない。

会場を埋めることが先決

開幕戦はフジテレビ以外にも、NHKやBSなど様々な形で同時中継された。選択肢が多い現代社会では、1993年Jリーグ開幕時の32.4%と一概には比較できない。Bリーグがターゲットとする20〜30代の若い層にリーチするためにも、今後はBSやCSなど有料チャンネルが独自に展開するサービスを通じて視聴者が増えることがBリーグにとっても有益である。

開幕戦は言わば初詣のようなものであり、チケットは売れて当たり前。インパクトのあったLEDコートだが、次のアルバルク東京ホームゲームでは同じ演出は行われない。会場も座席数が1/3に激減する代々木第二体育館が本拠地となる。B1のクラブライセンスの一つである5千人以上収容可能なアリーナを全てが確保し、LEDコートがBリーグのスタンダードにして会場を埋めることが先決である。プロ野球やJリーグにはないBリーグ独自の魅力を作り、地道に発信していくことこそが、Bリーグ発展の最短ルートに違いない。

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J SPORTS 編集部

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