無敗だった筑波大を破り、歓喜に沸いた白鴎大

白鴎大

独走は、許さない。ホームで声援を背に受けた白鴎大が、無敗で首位を走っていた筑波大に土をつけた。第92回関東大学バスケットボールリーグ1部は2日に栃木県小山市の白鴎大本キャンパスで第10節を行い、白鴎大は72−68で筑波大に競り勝った。ゲーム後半に2度追いつかれたが、試合のペースを譲らず、最後は相手にファウルゲームを強いる形で押し切った。白鴎大は、部員の不祥事によって春のトーナメント戦を辞退しており、新人戦に出ていない上級生にとっては、リーグが今季初の公式戦。大学の仲間の声援を受ける中、勝利が決定的になると、ベンチ入りしていたマネージャーが感極まって涙ぐむなど、劇的な勝利となった。白鴎大の落合嘉郎監督は「リバウンドをコツコツ拾う練習は最近はやっていなかったけど、何か一つのことだけなくて、やってきたことのすべてを使って好転させた。ここで発揮できる選手たちがすごいと思う」と大きな勝利を挙げたチームを労った。

白鴎大の野?零也

17得点を挙げた白鴎大の野崎零也

試合は、第2ピリオド終了時点で28−20とリードした白鴎大が、野崎零也(3年・佐賀東高)や神里和(3年・小禄高) の3ポイント、川島蓮(4年・若松商高)のドライブで突き放しにかかる展開だったが、筑波大は相馬翔太(4年・弘前高)の3ポイントで応戦。さらに杉浦佑成(3年・福岡大大濠高)がインサイドやミドルレンジで強さを発揮して、42−42で追いついた。ところが、白鴎大は、ガード陣がフロアに落ちたボールをすかさず回収するオフェンスリバウンドを繰り返してしつこく攻撃。第3ピリオド終了時点で57−48と再びリードした。第4ピリオドに入り、筑波大はエース馬場雄大(3年・富山第一高)の活躍で65−65と再び追いついたが、白鴎大の出足の鋭さは衰えず、神里がスティールを決め、川邊亮平(4年・高岡工芸高)が鋭いドライブで相手のファウルを誘発。筑波大は馬場や杉浦の速攻が決まらず、プレッシャーにさらされた。69−65の白鴎大4点リードで残り30秒を切り、筑波大はファウルゲームを展開。白鴎大はフリースローを2本連続で外すことなく、リードを堅持。筑波大は最後に満田丈太郎(4年・北陸高)が3ポイントを決めたが、追いつくことはできなかった。

白鴎大の主将、川邊亮平

白鴎大の主将、川邊亮平

白鴎大の主将を務める川邊は「リバウンドとディフェンスを徹底したことで(相手に連続得点を与えず)、こっちのシュートが決まる時間帯に点差を離せた。ホームで勝てたこと、無敗の筑波大に勝てたことは大きい。前半戦は東海大や青山学院大にきん差で負けたが、後半戦は絶対に破りたいと思っている。僕たちにとっては今季最初の大会なので、白鴎大の力を見せつけたい」と勢いを後半戦につなげる意気込みを語った。一方、筑波大は、司令塔の生原秀将(4年・徳島市立高)が前週の試合で負傷した影響もあり、チームを立て直しきれなかった。ピンポイントで馬場をPGとして投入したが、限られた時間で流れを変えたい馬場が単独突破を仕掛けて決め切れなかった。筑波大の吉田健司監督は「フリーの選手が見えていない。試合をコントロールできなかった。うちは競った試合をして来なかったし、昨日の大勝(拓殖大に142−86で勝利)で、自分たちは強いというような変な雰囲気にもなっていたと思う。今日の相手は、ホームゲーム。何かあるんじゃないかと思っていた」と甘さの出たチームに釘を差したが「これで少しヒリヒリした戦いになって面白い」と後半戦の緊張感が高まる展開を歓迎するコメントも残した。筑波大が首位、2位の東海大が2敗で追っている。リーグは、残り8試合。第11、12節は、10月8、9日に茨城県のつくばカピオで行われる。

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平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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