今季はモウリーニョ率いるマンチェスター・ユナイテッドがUEFAヨーロッパリーグにグループステージから出ており、加えてプレミアリーグでフライデーナイト・フットボールなる試みが始められたものだから、プレミアリーグ勢中心に海外フットボールをフォローしていると、多いときでは水曜から翌週の月曜まで連続して早起き(あるいは夜更かし)を半ば強いられる事態となってしまった。こうなると、秋の夜長を堪能するどころではない。睡眠時間の確保に四苦八苦する秋口のフットボールファンは、このぼくだけではあるまい。

今朝もご多分に漏れず、早起きをしてオールド・トラッフォードで行われた一戦を見た。しかし、今朝の試合に限って言うと、マン・ユナイテッドというよりは、ゾリャというチームが見たかったのである。日本ではなかなかお目にかかれない辺境のクラブチーム観察は、ELの楽しみの一つでもある。この辺は、キンシコウやウォンバットといったマイナーな動物見たさに動物園へ行くときの心持ちに少し似ているものがある。

それにしても、ルーニーのシュートミスをズラタン・イブラヒモビッチがゴールへ押し込むというのは、なんとも贅沢な話であるが、なんとなく名人クラスの噺家が「子ほめ」を一席やって高座を下りてしまうようで、贅沢ながらどうも釈然としないゴールシーンではあった(あるいは、マニアックな例で申し訳ないが、ゲームの三国志で張遼に内政をやらせる、というのもこれに近いかもしれない)。

さて、お目当てのゾリャであるが、こちらは漆黒でノースポンサーのユニフォームから、鋭いけれど決定力のない小規模にスペクタクルなカウンターアタックに至るまで、存分に楽しませてもらった。なかでも特に良かったのがエンブレム。ロトチェンコの好きなぼくとしては、エンブレムにキリル文字が配されていると、それだけでカッコいいデザインに見えてしまう。それは、恐らく、ぼくがロシア語を知らないだけに、そこに何が書かれているのか分からないというところに、ある種のエキゾチシズムが立ち上るのであろう。しかし、この理論、よく考えてみると、欧米人が「平和」とプリントされたTシャツを着たり、「愛・親睦」なんていう漢字の羅列を腕やら背中やらにタトゥーとして彫り込んでしまったりする行為と同断であり、あるいはJリーグのクラブもエンブレムに配する文字を漢字にすれば海外受けが良くなるのではないかと思ったりもする。

お知らせ

16/17 イングランドプレミアリーグ

◆16/17 イングランド プレミアリーグ
強豪クラブがひしめく世界最高峰プレミアリーグの注目試合を毎節5試合放送!!
また「デイリーサッカーニュース Foot!」では、月曜日〜金曜日までサッカーファンに必見の情報をお届け!
詳しくはこちら »

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ