天理大の実力も同大に勝るとも劣らない。小松節夫監督は2011年の準優勝チームと比較して「FWは明らかに強くなりました」と自信を見せる。BKには、ハードタックラーのCTB金丸勇人、U20日本代表のWTB井関信介、久保直人がおり、昨年まではCTBでプレーしていたジョシュア・ケレビをFBで起用し、BKラインの攻撃力を高めている。「今年は日本一を目指して活動を始めました」(小松監督)という言葉も力強い。

これを追う一番手は昨年3位の立命大だろう。安定したセットプレーを軸に激しいディフェンスから得点するスタイルが強みだが、今年は東芝、サニックスで活躍した高山国哲がBKコーチとして加わり、さらなる攻撃力アップが期待できる。春に日本代表入りしたFL古川聖人は負傷のため復帰がシーズン後半になりそう。「現状の力では優勝できない。一戦一戦力を上げたい」(中林正一監督)。昨年4位の関西大学も4年ぶりに長野県の菅平で合宿し、帝京大学などに胸を借り、3位以上を狙っている。「FWコーチ、BKコーチを新たに加え、練習も変えました」と桑原久佳監督。元サニックスの園田晃将をヘッドコーチに、U20日本代表のFWコーチでもあった遠藤哲、元近鉄ライナーズ監督の前田隆介らがコーチ陣入りし、新たなアタック(攻撃)を構築している。その戦いぶりが楽しみだ。

昨季5位の京産大は目立った選手がいないイメージがあるが、WTB坂本英人、FB森田慎也などスピードある選手がおり、ジュニアジャパンのFL李智栄もいる。伝統の強力スクラムから流れを作って上位陣を崩したい。開幕から同大、天理大、立命大との3連戦があり、順位争いでカギを握る存在だ。この他、トンガからの留学生を軸にグラウンドのどこからでも思い切って仕掛ける摂南大、昨年の開幕戦で同大を破った近畿大、大黒柱のSO清水昌大が怪我から復帰し、昨季最下位の屈辱から這い上がろうとする関西学院大も上位陣にとって侮れない存在だ。

12月3日の最終日は、立命大対関西大、同大対天理大(西京極)という昨年のトップ4が激突するカードが組まれている。ここが3位以内を巡る決着戦となるのか、他大学の健闘で波乱が起きるのか。同リーグの順位決定方法は以下の通りだ。1=勝ち数の多いチーム、勝ち数が同じ場合は負け数の少ないチームが上位。2=2チームが並んだ場合は、対戦成績の勝者が上位。3=2チームが引き分けの場合は、全試合の総得失点差の大きいチームが上位。つまり、トップリーグのような勝ち点制ではなく、勝ち数が優先されるシステムなのだ。9月25日、3位以内を目指し、ひとつでも多くの白星をあげるための戦いが始まる。

◎2016年度全国大学選手権出場チーム内訳(14チーム)
関東大学対抗戦A1〜3位、関東大学リーグ戦1部1〜3位、関西大学リーグ1〜3位、
九州学生リーグⅠ部1位、東海・北陸地区代表×中国・四国地区代表の勝者、東北地区代表×北海道地区代表の勝者)、前年度決勝戦出場チーム所属リーグ(関東大学対抗戦A、関東大学リーグ戦1部)からそれぞれ1校

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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