関東ではすでに各大学リーグが開幕しているが、2016年の関西大学ラグビーAリーグも、9月25日、京都・宝が池、大阪・鶴見緑地で開幕する。今年は、大学選手権の出場チームが減り、関西からは上位3チームしか出場できない。この3枠を巡るし烈な戦いが始まるわけだ。

今季は天理大学、同志社大学の前評判が高く、この2チームを軸に順位争いが展開されそうだが、開幕戦での注目は昨年の覇者同大と、5位の京都産業大学の一戦だろう(宝が池)。京産大は昨年3勝4敗ながら、上位陣とも好勝負を繰り広げている。元木由記雄ヘッドコーチは「目標は関西優勝。今年のチームは4年生の団結力が強い」とその粘り強い戦いに期待を込める。スクラムを軸に攻撃を組み立てる伝統のスタイルは変わらず。目立った選手はいないが、ハードなトレーニングで鍛え上げている。一方、BKには、スピードある選手が揃う。トリッキーなステップワークで防御を翻弄するFB森田慎也、WTB坂本英人は決定力がある。CTB下良好純も力強い。FL眞野拓也キャプテンは「FWでアドバンテージをだし、BKを生かしたい」と語る。タレント揃いの同大に対して、スクラムと前に出るディフェンスでいかにプレッシャーをかけられるかが勝利へのカギになる。

同大もチームの結束力は強い。キャプテンのLO山田有樹、SH大越元気ほか1年生からレギュラーとして活躍してきた選手が多く、山神孝志監督が4年間指揮をとり、大切に育てて来た。「4年間で一番長い合宿をしました」(山神監督)と夏に鍛え上げ、関西を制覇し、正月越え、つまり大学選手権ベスト4を狙っている。PR海士広大を軸にしたスクラムは大学レベルでは屈指の強さを誇り、京産大とは意地の張り合いになる。

もちろん、同大にもWTB松井千士という日本ラグビー随一と言っても良いスピードランナーがいる。SO永富健太郎(4年)、CTB永富晨太郎(2年)の兄弟は、ゲーム運びの中心的役割を担う。また、引退したばかりの大西将太郎、仙波智裕という元日本代表のOBがコーチを務め、指導もより細やかになった。山神体制下で作り上げてきたボールを動かし続けるラグビーが完成形を見せることができるのか。

関西大学リーグは、ここ数年、僅差勝負が多く何が起こるかは分からない。昨年の開幕戦で、同大は近畿大学に敗れた。そして、今季はひとつでも星を落とすと3位以下に落ちる可能性があり、戦力充実の同大といえども安心はできない。京産大は、同大、天理大(10月2日)、立命館大(10月16日)と上位陣との3連戦だ。3位以内に入るためは、ここで勝ち越したい。両チームの気迫がみなぎる好試合になりそうだ。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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