「ローマン先生に習いたい(立野選手)」「在について行く(深瀬選手)」と2人で来たモントリオール

――カナダに拠点を移した経緯についてお聞かせ下さい。

立野:大半僕から説明しますと、僕が中学校1年生の夏にフランスのリヨンに短期で練習しに行って、そこでローマン・アグノエル先生と知り合ったんです。樋口先生(日本で指導を仰ぐ樋口豊コーチ)に紹介して頂きました。その後もずっとローマンに習いたいと思っていたところ、ローマンがこちらのリンクに拠点を移すことになり、僕もここを選んだという感じです。

立野:ローマン先生に習いたいと思った理由は、振付です。振付が独創的だったり素敵なので。彼の個性が見えるというか、彼の振り付けた生徒を見ると「ローマンが振り付けたんだろうな」というのが分かる振付が多いですね。実技で指導されますし、習いたい・振り付けて頂きたいと思いました。

――具体的に「これを見て心を決めた」という作品はありますか?

立野:イザベル・デロベル/オリビエ・ショーンフェルダー組(フランス)の『ピアノ・レッスン』(2007-2008シーズンのフリー)です。

深瀬:私は、在について来ました(一同 笑)

立野:強引に、じゃないですよ、合意の元です(一同 笑)

深瀬:私はこちらの先生や選手達の名前は知ってたんですけど、それ以外の情報はないままコーチが「樋口先生のお友達」で在が「行く」っていうから(笑)

立野:俺がわがままみたいになったな(一同 笑)

深瀬:樋口先生も「良い先生達で、2人のことを安心して預けられる」と言われていたので。

――カナダでの生活はいかがでしょうか?

深瀬:私は、英語もフランス語も分からなくて苦労しています。

立野:モントリオールはカナダ(英語圏)でもケベック州なのでフランス語圏なんですけど、若干訛りのあるフランス語なので、フランス語が分かる人でも聞き取りにくいこともあります。でも、英語が通じる場合もありますし。

深瀬:ペアのリンクがあるところ(モントリオール島東部)は英語が全然通じないですね。

立野:練習では、スケートの専門用語があるのでそんなに不便はないです。理香子も「分からない」と言っていますが、そんなに分からないわけではないので!

深瀬:分かってないよ(笑)

立野:って言ってるだけで、自信がないだけなんです(笑)

深瀬:分からなかったら、先生方が別の言い方で教えて下さいますし。在にも助けてもらいます。

立野:僕は、雰囲気で話してるんですよ(笑)主に英語です。フランス語も、日常会話は分からないですけどスケート用語は分かります。リヨンではローマンもフランス語で指導されていましたし、リヨンにいた時は、僕は全然英語を喋った覚えはないです。

――フランスに行けばフランス人の方は英語では話してくれないですね。

立野:そうなんです。ローマンは、僕ら2人の指導は理香子が分かる英語で、僕には時々フランス語で話されますね。先生達と一緒にフランスから来た生徒もいるし、チーム全体の指導はフランス語です。

――暮らしの上で困り事はありますか?

深瀬:私はないです!

立野:僕はウォシュレットがなくて困ってます(笑)

深瀬:(笑)私は使わないな。でもお店に「おにぎり」がないです(笑)お菓子も日本と違うし。それからコンビニで「お弁当」が買えないんです。お惣菜はスーパーに行かないと買えないですし、コンビニでは「snack(お菓子)」しかないです。

立野:あとは……慣れたんですけど、バスの運行がバラバラですね。30分に1本の時間帯もあったり。

深瀬:10分遅れで来るならまだいいんですけど、10分前に出ちゃう時もあって。

立野:時刻表通り、時間調整して待っててくれないんです。それは今でもたまにイラッとします(笑)

深瀬:それに、冬場は雪で工事が出来ないので夏場に工事があって、夏季と冬季でルート変更もあるんです。今日も違うバス停から乗って知らないところを通って来て、「リンクに着くのかな?」と不安でした(笑)

立野:ルート変更で、バス停で待っててもスルーされたり。そっからはリンクまでダッシュですよね(笑)

――想像していた都市とは違いますね(笑)

立野:バスにスルーされても、まあ歩けない距離ではないので「軽いアップにはなるかな」と。でもモントリオールは良い街なんですけど!

深瀬:大分のんびりしています(笑)治安は他の外国の都市に比べても良いと思うんですけど、日本じゃないからいろんなことが違ったりして最初は慣れなかったこともありますが、(立野選手に)今は慣れたね?

立野:慣れました。

――1日の練習についてお教え下さい。

立野:氷上練習は3〜4時間確保出来ています。その内、2時間半ぐらいはレッスンで見てもらえているので。それ以外は自主練なんですけど、こちらのリンクのボスのパトリス・ローゾン先生から、前日の夜に翌日の練習メニューとスケジュールが送られて来るんです。「この時間はパターンダンス」とかエレメンツを指定されていたり、「フリーをパートごとに区切って練習」とか、日によって細かく全部決められています。ですから自主練でも困ることがないというか。

深瀬:書かれている通りに従って、頑張ろうと。

立野:こちらでは全部管理されている感じです。日本では自主練も自分達で組みますし、先生との話し合いでその日に「じゃあこれをやろう」ということもありますね。パトリスの自主練のメニューは「これが出来ないからこれをやらせよう」という意図も大分見えるような……(深瀬選手に)俺らよくあるよね?(笑)僕ら本当にスピンが苦手なんですよ。ずっと「スピン」「ツイズル」というメニューがあって……それが無言の圧と言いますか(一同 笑)

立野:オフアイスではジムでのトレーニングとバレエがあります。

深瀬:それも決まっているんですよ。

立野:ジムもバレエも大抵週2回入ってますね。ジムでは筋力をつけるというよりはスタミナをつけるサーキットトレーニング(間を置かず複数のエクササイズを行う有酸素運動)をやっています。僕自身は、体が小さいので、そのジムとは違う、リンク内のジムでトレーナーをつけて週2回ウェイトトレーニングもやっています。

――時期による練習の変更はありますか?

立野:バカンス明け(世界選手権後)は、氷上練習で基礎が多くなります。「パターンダンスを一からやりましょう」とか「ターンを正確にやりましょう」とか。技術面で練習量は多くなると思います。

――女子選手はウェイトコントロールも大変だと思いますが、深瀬選手は食事の面で気を付けていることはありますか?

深瀬:こちらに来てからは自炊をしているので、より栄養管理には気を付けています。食べなさ過ぎて怪我を招いてもいやだし、でも考えて食べないといけないから難しいですけれど。

――リフトがあるから「より体重を軽くしよう」とか、アイスダンス転向前後で変化はありましたか?

深瀬:アイスダンスになっても同じなんですけど、怪我をしたくないのでしっかり食べなきゃいけないけど・痩せてないといけない、という。栄養素が偏ったりしてもよくないと思って、サラダ食べて、たんぱく質のお肉やお魚も食べて、朝だったら炭水化物を食べなきゃ燃焼するものがないし。

立野:朝弱いからね。

深瀬:朝は多少甘い物を食べて血糖値を上げて動けるように。

――何か「これは作ってよかった」というお料理はありますか?

深瀬:「豆腐ハンバーグ」はこの前作りました。お豆腐だけのも挽肉を混ぜたものも作ります。でもお豆腐もこっちで買うと高いです(苦笑)日本の物は高いですね。

立野:あ、栄養に気を付けると高くつきます、やっぱり。

深瀬:こっちで買うとさらに高くなります。

立野:物価は日本より高いですね。

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