8月26日、14年目のトップリーグが開幕する。今季は16チームの総当たり戦のみで優勝が争われるため、開幕節から目が離せない。ここから、しっかりと勝ち点を積み上げたチームが頂点に立つからだ。8試合が行われる開幕節での注目ゲームは、やはり、王者パナソニックワイルドナイツと、昨季3位のヤマハ発動機ジュビロの一戦だ。

潤沢な選手補強で話題のパナソニックは、そのメンバー編成から注目である。キャプテンのHO堀江翔太はじめ、PR稲垣啓太、LO谷田部洸太郎、SH田中史朗、内田啓介、WTB山田章仁、児玉健太郎、FB笹倉康誉ら、春のスーパーラグビー、日本代表で活躍した選手に加え、セブンズ日本代表の福岡堅樹、藤田慶和、オーストラリア代表のCTB/WTBタンゲレ・ナイヤラボロ、学生王者・帝京大学卒のHO坂手淳史、CTB森谷圭介らの新戦力がどう絡んでくるのか。そして、筑波大学4年生ながら、トップリーグでプレーできることになったSO山沢拓也が、いきなり先発してくるのか。先発メンバーを予想するだけでも興味は尽きない。

大量補強に昨年までのメンバーの気持ちは複雑かもしれないが、パナソニックのプレースタイルは、ボールを持っていない時の動きや、一つ一つのプレーの的確な判断の積み重ねによって成り立っている。一人の選手が相手からボールを奪った瞬間、他の14人はどう動くべきか。パナソニック独自のゲーム理解が必要なのだ。FB笹倉は、「そこが僕らのアドバンテージなんです」と話す。いくら才能あるルーキーでも、パナソニックの約束事が身についていなくては試合に出ることはできない。粘りのディフェンスから一気に切り返すプレースタイルは、今年も変わらないだろう。その中で才能豊かな選手達がどう機能するのか楽しみだ。

対するヤマハ発動機も優勝候補の一角だ。シーズン前の練習試合の戦績は結果だけを見れば芳しくないが、さまざまな選手を試しながら準備を進めている。ヤマハのスタイルといえば「必然のトライ」。安定したスクラムを軸に準備したとおりに理詰めでディフェンスを崩し、トライを奪う。勝負師・清宮克幸監督がどんな策で波乱を起こそうとするのか。互いに意地を張り合うだろうスクラム、ラインアウトのセットプレー、ボールの争奪戦を含め、タフな試合になりそうだ。

ヤマハ発動機の新戦力で注目は、フランスのトゥーロンでプレーすることになった五郎丸歩に代わってFBに入るゲラート・ファンデンヒーファー。南アフリカ出身で、192僉102圓離汽ぅ困聾渭佐欅幣紊如▲ック力もずば抜けている。東洋大から加入のSO清原祥も俊敏な動きで、ベテランSO大田尾竜彦の後継者として期待される逸材だ。そして、この春、サンウルブズで活躍したSH矢富勇毅、日本代表でパワフルなプレーを披露したNO8堀江恭祐、日本代表CTBマレ・サウ、元オールブラックスのNO8モセ・トゥイアリイなどキーマンも健在。王者を倒す力は十分にある。

今季の優勝争いを左右するかもしれない戦いは、日本ラグビーの聖地・秩父宮ラグビー場で行われる。8月26日、午後7時30分のキックオフ。いったいどんな立ち上がりになるのか。見逃せない試合になる。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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