最後方から声を張り上げる姿は、その風貌も相まってまさに“守護神”と呼ぶにふさわしい。愛媛と湘南の地で自らの経験値を劇的に高めた男は、帰ってきた首都の地で青赤に勝利をもたらすべく奮闘を続けている。秋元陽太。28歳。寡黙が信頼を増幅させる男が語るPre-match Words。

Q:ご自身にとってもFC東京へ覚悟を持って移籍されてきた今シーズンだと思いますが、ここまでのチームのパフォーマンスはどのように捉えてらっしゃいますか?

A:最初は開幕戦で負けてしまって、その後は2連勝して、また鹿島に負けてしまってと、勝ったり負けたりというのを繰り返してしまって、4月に入ってちょっと苦しい時期が続きましたけど、そこでみんなで選手ミーティングもして、みんなで「こうした方が良い」「ああした方が良い」という意見を出し合った上で、5月から今までで失点も減ってきたと思います。ACLは本当に残念でしたし、それ以外では苦しい試合も多いですけど、何とかそこでも勝ち点を取って今まで来られているので、これをしっかり続けることが大事かなと思います。

Q:ご自身のパフォーマンスについてはいかがですか?

A:正直に言うとあまり良くないですね。僕も悩んでやっていたりとか、それがプレーに繋がってしまったりとか、あまり自分の中では納得していないというか、そこまで満足できるようなプレーはできていないです。

Q:具体的に言うと悩んでいた部分というのはどういう所ですか?

A:ディフェンスラインとのコミュニケーションだったり、自分の強みだったシュートストップという所で若干の迷いが色々なことから生じてしまい、それがうまくできずにいたことで、それを引きずってズルズル行ってしまって、悪循環で違うプレーも良くなくなって、また違うプレーもダメになってと。そういう所でちょっと考え過ぎた部分もあったので、「しっかりもう一度自分を見つめ直してやらなくてはダメだな」という感じになりました。

Q:それは移籍初年度ということもあって、「多少気負いがあったかな」という感じでしょうか?

A:結構移籍してきているので(笑)、気負いというのはそこまでないですけど、今まで在籍してきたチームとはまた違ったプレッシャーの中で、自分のプレーをどう出すか、どう表現しようかという部分をちょっと考え過ぎてしまったのかなとは思います。

Q:シーズン序盤から細かいプレーと試合を紐付けて振り返りたいのですが、移籍してきてのリーグ戦初勝利はアウェイの仙台戦でした。あのゲームはいかがでしたか?

A:ACLで全北に負けてしまって、開幕戦も大宮に負けてしまったという状況の中で、立ち上がりも先制点をセットプレーから与えてしまって、そこでチームを自分でも盛り上げなきゃいけないとか、そういう部分もありましたし、その中でもチームに逆転してもらって、後半はピンチになるようなシーンを相手に与えずに、ディフェンスラインや前線の選手も安定していましたし、そういう部分は本当に良かったと思います。

Q:前半に石川直樹選手が左からカットインしてきて、右足で放ったミドルをワンハンドで防いだシーンがありましたが、あのシーンはいかがでしたか?

A:正直もうこれ以上は失点できないという想いの中で、絶対に止めないといけないシーンでした。ちょっとブラインドになっていて見えなかったんですけど、最後は「しっかり動かずに」ということを意識してシュートに臨みました。

Q:カットインしてきた左利きの選手の右足のシュートだったと思いますが、そのブラインドということも含めて、反応が少し遅れてワンハンドになったという感じでしょうか?

A:そうですね。若干見えていなくて、シューターに対してのプレッシャーもそんなに強く行けていなかったので、先に動かないというのは意識しました。

Q:スコア的に1−1の段階で、結果的にあのセーブが勝敗に直結した影響もかなり大きかったのかなと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?

A:個人的にはそこまでのセーブではないかなと。そこはしっかり防がなくてはいけないシュートだったのではないかなと思います。

Q:次の第3節の神戸戦は無失点で、ご自身にとってもリーグ戦のホーム初勝利だったと思いますが、神戸戦はいかがでしたか?

A:相手が結構引いてきていて、僕のプレー回数も少なかったので、その分だけ相手のワンチャンスをしっかり警戒しなくてはいけないなという部分は、凄く警戒しながらやっていました。

Q:逆にプレー回数が少ないと集中を保つのが難しかったりする部分もあるのではないですか?

A:そうですね。それはあると思いますけど、それを言い訳にはできないので、その部分はしっかり自分のプレーの精度だったり、常に集中を切らさなかったりというのを意識してやっています。

Q:味スタで初めて勝ったというのはいかがでしたか?

A:正直嬉しかったです。でも、自分がまだ何もやっていないという想いの方が強かったですね。

Q:そのあたりの自分へのハードルは高く課している方ですか?

A:キーパーである以上、やっぱり失点に関してはもっと自分の中で考えなくてはいけない部分があると思うので、「満足をしてはいけないな」という風に思っています。

お知らせ

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6月15日 (水) 午後6:50〜 J SPORTS 3
FC東京 vs. サンフレッチェ広島
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