1位 メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード組(カナダ)
231.99|SP 78.18 2位|FS 153.81 1位

SP(ショートプログラム)『Your Song』では、得意の3ルッツ(基礎点6.0点)を美しく着氷した。他のペアは、3トゥループ(基礎点4.3点)や3サルコウ(基礎点4.4点)を構成に組み込んでいるため、2人は技術点で大きなアドバンテージを得ることができる。スロー3フリップ(従来は、基礎点が同じ3ルッツ)では、ギリギリのところ着氷を堪える根性を見せた。14年世界選手権以来2年振りに自己ベストを1.17点更新し、SP2位につけた。

FS(フリースケーティング)『Hometown Glory(by Adele)』では、スロー4サルコウや3トゥループ+2トゥループ+2トゥループなど、難易度の高いエレメンツを次々と成功させていった。デュハメルは、中盤のスロー3フリップの直後にガッツポーズ。そして、終盤のキャリーリフトでは、満面の笑みで何かをつぶやいていた。ラドフォードは、喜びに溢れたデュハメルとは対照的に、質の高いリフトを冷静におこなっていた。2人の性格も表した演技は、2人を応援してきたファンに、より大きな感動を与えた。獲得したFSのスコア153.81点は、ロシアのタチアナ・ヴォロソジャル/マキシム・トランコフ組の歴代最高得点(154.66点 2013年ISUグランプリシリーズ・スケートアメリカ)に迫る、歴代3位の高得点だった。他を圧倒するジャンプの技術力で、世界選手権連覇を果たした。

2位 ウェンジン・スイ/ツォン・ハン組(中国)
224.47|SP 80.85 1位|FS 143.62 2位

SP『Spanish Romance』では、スピードに乗り、極めて質の高いエレメンツを連発させた。高さのある3ツイストリフトやスロー3フリップはさることながら、スムースさと移動距離のあるプレッシャーリフトは、見事の一言。ステップシークエンスは、9人全員のジャッジから最高評価の+3を獲得。圧巻の演技で2月の四大陸選手権の自己ベストからさらに2.34点押し上げ、SP首位に立った。

FSオペラ『サムソンとデリラ』では、武器である4ツイストリフトを決め10.31点を得たものの、勝負を左右するスロー4サルコウで転倒。3サルコウが2回転になるミスも出た。しかしながら、それらのミスで動揺することはなく、四大陸選手権で感じられた演技後半の音楽とのズレも解消された。演技構成点は、ノーミスで優勝したデュハメル/ラドフォード組を上回る全体1位の評価。今後の2人の時代の到来を予感させた。

3位 アリオナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソー組(ドイツ)
216.17|SP 72.00 4位|FS 141.95 3位

SP『Creature de Siam』(シルク・ドゥ・ソレイユより)では、冒頭の3ツイストリフトで満点の加点を獲得した。続くスロー3フリップは、両足着氷癖が出てしまった。だが、「ラララ……ラララ……」というボーカルに乗り、一蹴りがよく伸びるスケーティングを観ていると、いつの間にか演技が終わってしまった。不思議な世界観に、夢見心地にさせられる2分50秒だった。

FS『Sometimes(by Wax Tailor)』でも、満点の3ツイストリフトから演技が始まった。しかし、3サルコウが2回転になり、SPと同じく、スロー3フリップは両足で着氷した。ジャンプのランディングは来シーズンへの課題であるが、エレメンツ成功のためにスケーティングを疎かにしない2人の姿勢には、毎度驚かされる。常に息を合わせて滑ることに徹しており、結成2年目とは思えないほどに、ペアとしての形ができている。マッソーは、1月の欧州選手権で2つのリフトでミスを犯し、顔を真っ赤にして涙を流した。今大会では、最終順位が出た瞬間に、顔を真っ赤にして喜んだ。

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