1月14日、モーグルW杯第2戦アメリカ・レイクプラシッド大会が開催される。ここから約1か月間にアメリカとカナダで6戦が予定されている。この北米シリーズが、今シーズンの王者争い、さらに来季以降の流れをも決定づけるものとなるだろう。

12月の開幕戦は、男子が王者ミック、ミカエル・キングスベリー(カナダ)、女子がミカエラ・マシューズ(アメリカ)の優勝。 ミックはこの勝利でW杯通算29勝目。エドガー・グロスピロン(フランス)の28勝を抜き、歴代最多勝利となった。この時点でW杯出場62戦、優勝29回、表彰台47回。優勝確率45%以上、表彰台確率75%以上という驚異な勢いで史上最高の座まで到達した。まだ23歳であり、互角の対抗馬も見当たらない。この後どこまで記録を伸ばすか? もはやレジェンドを生で見ている状態だ。

女子のミカエラは初優勝。絶対女王ハナ・カーニー(アメリカ)の引退で、当然デュフォー-ラポイント姉妹(カナダ)が浮上するすると思われた中、意外なスタートとなった。第2戦以降が真の実力が問われる戦いとなるであろうが、昨年までとは違う毎回勝者が異なるような展開になるのは予想される。

そんな中、日本チームがかつてない躍進を見せている。

まずは、堀島行真(岐阜第一高校)の3位表彰台だ。18歳になりたての高校生による大殊勲。特に準々決勝でアレクサンドル・スミシャエヤエフ(ロシア)に勝利したことは大きな自信になっただろう。高いエア能力を持つ若い力の台頭は、日本男子に久々の大きな希望だ。これがフロックでないよう、北米シリーズは注目したい。

女子も冨高日向子(白馬村スキークラブ)が6位入賞。なんと2000年生まれ、15歳での衝撃世界デビューとなった。かつて上村愛子が16歳でのW杯デビュー戦3位表彰台に輝いた。ソチ五輪金メダルのジャスティンデュフォー-ラポイント(カナダ)が初表彰台に立ったのは16歳。早い段階で好成績を出し、経験を踏む。これは頂点への流れなのだ。

そして開幕戦デュアルは予選シングルで行われたが、男子6位遠藤尚(忍建設)、7位堀島行真、8位原大智(チームジョックス)、9位渡辺大晴(関西大北陽高校)、10位西伸幸(白馬村スキークラブ)。予選ではあるが、ベスト10の中に5人の名を並べた例は、過去の日本チームにはない。しかもそのうち3人が10代なのは、将来に向けて頼もしい結果だ。底上げがなされた強化の成果が本物か、今後続くシングル戦でその真価が問われる。

いま、モーグル日本チームは、勢いに乗りつつあるのは間違いない。

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Bravoski(ブラボースキー)
今年で創刊32周年を迎えた双葉社発刊のスキー専門誌。‘90年代中盤からフリースタイルスキーに着目し、‘98年長野五輪・モーグル種目で里谷多英、上村愛子らが活躍してモーグルが一大ブームとなる。現在ではフリースタイルスキー(パウダー、パーク、モーグル)の専門誌として年間3冊発刊している。ウェブマガジンBravoski.comは毎日更新中。

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