聡明叡智。すべてを聞き分け、すべてを見分け、すべてに通じ、すべてを知る。12歳から太陽のエンブレムを胸に戦ってきた男には、まさにこの言葉がよく似合う。ただ、数多の経験を積み重ねたその男は、今でも新たなものに触れ、新たなものを得ることへの意欲も隠そうとはしない。大谷秀和。31歳。今や誰もが認めるキャプテンの中のキャプテンが語るPre-match Words。

Q:シーズンも最終盤に差し掛かっていますが、チームの現在の状況はいかがですか?

A:やっぱりタイトルを目標にまたセカンドステージをスタートしましたけど、その可能性がなくなったという中で、チーム自体その可能性がなくなった鹿島戦の後はガクッとしている雰囲気がだいぶありました。でも、その後ももう一度ACLに出るために「じゃあ何を勝たなくてはいけないのか」という中で、やっぱり天皇杯のタイトルを目指していますし、あとはリーグ戦も1個でも順位を上げたいし、1個でも勝ちたい、そういう想いがみんなあるので、モチベーションが落ちている選手もいないし、誰も消化試合だとも思っていないし、非常に良い雰囲気で日々のトレーニングに励んでいるなというのは感じますけどね。

Q:ご自身の今のコンディションやプレーに関してはどのように捉えてらっしゃいますか?

A:コンディションは全然問題ないですし、プレーもやっぱり毎日毎日「どうやったらうまく行くかな」とか「ここがダメだったからこうして行こう」というのを考えながらやっているので充実していますし、あまり不安のある所はないですけどね。

Q:プレースタイル的に今シーズンはここ数年と違うことを要求されているかもしれないですし、ご自身も心掛けているかもしれませんが、そういう部分の変化はどのように感じていますか?

A:今までよりも距離で言ったら5メートルか10メートルぐらい前でプレーしていることが多いので、やっぱり数字という所はもっと自分が意識するというか、高めていかなくてはいけない所だと思うし、そこはゴールだったりアシストだったりという部分は感じますけど、やっているプレーに関してはそんなに自分の中では変わっていることはないです。ただ、ちょっと前に出たことによってポジショニングだったりという所は変わってきますけど、何か大きく変わったことはあまりないですし、まったく新たな可能性があるんじゃないかと思って積極的にトライはできているので、そんなに大きな変化はないですけど、まあシュート練習を増やしたくらいですかね(笑)

Q:単純にシュート練習は量が増えたんですか?質もちょっと変えた感じですか?

A:やっぱりフォワードとか前線の選手とかと一緒に、トレーニングが終わってからやることが多いです。ただ、フォワードの選手たちとは実際のゲームの中で打つ距離とか場所が変わってくるから、そのへんはもう少し工夫しながらできればなとは思いますけど、単純にネルシーニョ監督はあまりボランチにそんなシュートを求めてこなかったから、シュート練習をやる時も「上がっていいよ」という感じだったのが(笑)、今年からは自分から結構そこに入って行ってやるようにはしていますけどね。

Q:それは結構楽しいですか?

A:まあ、入れば(笑)

Q:そりゃそうですね(笑)
ファーストステージの松本戦のゴールは先ほどおっしゃったみたいに、去年だったらあそこまで飛び込んでいくことはほとんどなかったと思うんですけど、あのゴールに関してはいかがですか?

A:スカウティングの段階から、松本のウイングバックと3バックのサイドの選手の間が空くという情報はあったので、チャンスがあればそこをというのは言われていましたし、あれはもうそこに入って行く時間があったというのがまずチームとして1つと、良いボールが入ってきたということですね。「そこが空くよ」というイメージがあったから自然とあそこに入って行けたのはありますし、チーム全体で押し込んで行ければ、インサイドをやっている自分だったりもう1人の選手があそこまで絡む時間があると。縦に速いとなかなかそこに絡んでいく時間がないので、あれはチームとしてもやろうとしていることがゴールシーンだけじゃなくて、色々な場面で出たゴールだと思いますね。

Q:ボールが1回下がってキム・チャンス選手がクロスを上げる前にはファジーなポジションを取っていて、マーカーは田中隼磨選手だったと思いますが、1回ファーに釣ってニアに入って行く動きはストライカーみたいでしたね。

A:あそこは前で競っているのが飯田(真輝)とかたぶん強い選手だから、隼磨くんもある程度任しちゃうと。そういうのもありますし、そこを越えればチャンスかなというのがあったので。でも、本当にスカウティングで言われていたような所が空いていたというのが一番大きなことでしたし、そこが頭にあったからあのスペースを見つけられました。先に入っちゃうと不利な部分も多いので、あのチャンスのボールが届かないなと思ったらたぶんあそこまで入っていないですし、上がった瞬間に「ああ、行ける」という感触があったから入って行ったので、ああいうのを増やしたいなとは思いますけど、今年はアレぐらいしかなかったですね(笑)

Q:点差のシチュエーションとかガッツポーズの気合いの入り方で、会心のゴールだったのかなという印象を受けました。

A:ACLとの連戦でしたし、なかなかファーストステージはチームとして結果が出ていない中で、「J2から昇格してきたチームに対して負けられない」のというのもありました。その中で入り自体は松本のやりたいことが結構多く出ていて、失点していてもおかしくないような場面があった中で、自分たちが先手を取れるゴールになったのは凄くチームにとっても大きかったと思うし、あのゴールでみんながスッキリできたというのもあったと思うので、そういう意味ではチームに弾みを与えられるゴールになったのは良かったなとは思います。

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