朝晩の冷え込みが本格化し、季節はすっかり秋一色。野球界も日本シリーズの真っ只中にあり、間もなくシーズンが終わってしまうことを思うと、何とも言えない寂しさを感じずにはいられない。今回は少し時間が経ってしまったが、バファローズの今季を振り返ってみる。

◆大きな期待を背負いながらも開幕ダッシュ失敗

昨季は王者・ホークスとゲーム差なしの2位、総額40億を超えると言われたオフの大型補強により、大きな期待を背負ってシーズンが始まった。しかし、猛牛軍団はいきなり躓いてしまう。敵地・所沢で迎えた開幕戦から4試合続けて敗北。開幕ダッシュの目論見は露となって消えた。

開幕投手を務めたのは来日3年目のブランドン・ディクソンで、続く2戦目はカープから移籍のブライアン・バリントン。ともにゲームメークを果たしたが、残念ながら黒星を喫した。

彼らを間近で見てきた羽場大祐通訳は『2人とも非常に悔しそうな表情をしていた。長いシーズンの中でも印象強い出来事です』と、振り返っている。この期間中、3試合が零封負け。適時打なしと打線の繋がりに乏しく、シーズンを通して決定打に欠ける予兆はここから見受けられた。

◆ケガ人続出、監督休養の逆境下で若手の躍動が清涼剤に

今季は右ひじの手術明けで戦列復帰が遅れた金子千尋をはじめ、多くの選手がケガとの戦いを余儀なくされるシーズンだった。また、上述の開幕ダッシュ失敗から立て直すことができず、6月上旬には森脇浩司監督が休養を発表。福良淳一ヘッドコーチが監督代行に就任するなど、腰を据えて戦いに挑む姿勢を整えられなかった。

そんな状況において、若手選手の躍動がファンの心をつかんだ。その筆頭はドラフト7位ルーキー・西野真弘。167センチと小柄ながら、シュアな打撃と複数ポジションを守るユーティリティー性で出番を増やし、一時は1998年の小関竜也(当時ライオンズ)以来となる野手の新人王獲得も確実視された。右手有鉤(ゆうこう)骨骨折により規定打席到達はならなかったものの、3割を超える打率を残すなど来季以降への期待が膨らむ。

投手陣では2年目右腕・東明大貴が大きく飛躍。西勇輝に並ぶチーム最多の10勝を挙げ、先発陣の柱に成長した。特に福良代行が率いて以降は9勝をマーク。コンスタントに白星を積み上げ、9月にはプロ初完封を飾った。開幕前は同期入団の吉田一将、1年早くプロ入りした松葉貴大と先発ローテーションの座を競い合っていたが、頭一つ抜け出した格好だ。

その他にも、西野と同じく新人の小田裕也がスピード感溢れるプレーで夏場以降のチームを盛り上げ、3年ぶりに1軍登板を果たした塚原頌平は150キロ超のスピードボールを武器に、ブルペン陣の一角を担った。

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