2015年東アジアカップ(武漢)のために試合が空いたJ1第2ステージが12日に再開された。この中断期間に大榎克己監督が辞任し、田坂和昭新監督が就任するという大ナタが振るわれた清水エスパルスの動向は、1つの注目点。93年Jリーグ発足時から在籍しているオリジナル10の名門が降格危機を脱することができるのか。それは新指揮官の手腕によるところが大だ。彼らは元北朝鮮代表FW鄭大世や経験豊富なDF角田誠を補強。チーム全体をテコ入れしてこの日を迎えた。

対戦相手は湘南ベルマーレ。湘南にとって清水は10年ぶりにJ1復帰を果たした2010年に1年でのJ2降格を決定づけられた因縁の相手。2013年のJ1昇格時も敗れており、決して得意とは言えない。が、今季に関しては湘南の方が明らかに勢いがある。とりわけこの日は東アジアカップで日本代表デビューを飾り、自信をつけて戻ってきた遠藤航の凱旋試合でもある。チョウ・キジェ監督は「プレッシャーのあるA代表で3試合やった今が伸び時」と判断し、超ハードスケジュールにも関わらず彼を先発でピッチに送り出した。その彼が鄭大世やピーター・ウタカといった個人能力の高い外国人FWをいかに封じるかが見ものだった。

試合は序盤から湘南ペース。開始8分には永木の右サイドからのクロスボールを清水の犬飼智也がオウンゴールし、いきなり先制点を手に入れる。この1点を皮切りに前半30分くらいまでは湘南が圧倒。清水はセカンドボールが思うように拾えず、チャンスらしいチャンスが全くと言っていいほど作れない。この状況を打開するため、田坂監督は足を負傷したヤコヴィッチに代えて竹内涼をいち早く投入。スタート時はボランチに入っていた角田をセンターバックに下げ、竹内をボランチに入れた。これで全体のラインが上がり、セカンドボールも拾えるようになった。

前半は湘南リードで折り返したが、清水は後半16分、スピーディーなカウンターから大前元紀が同点弾を叩き出す。この時間帯は清水が俄然勢いづいてきて、湘南守備陣にとっては非常に苦しかった。が、遠藤航の安定した守りは崩れず、鄭大世やウタカに対しても一歩も引けを取らずにマッチアップで完封してみせる。本人も「中国や韓国と試合をしたことで相手との間合いが近く感じたし、余裕を持って対応できた」と自信をのぞかせた。

こうした守備陣の安定も湘南のエネルギーになったのだろう。後半30分を過ぎたところでリスタートから決勝弾を叩き込む。途中出場した三竿雄斗のFKがクロスバーに当たって跳ね返ったところに詰めたのが島村。2010年、2013年とJ1の舞台で清水に負け続けた悔しさを知る男の一撃で、彼らは非常にタフなゲームを勝ち切り、第2ステージ4位、年間順位でも7位に浮上した。

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