這い上がってきた男は強い。夢見た太陽王になることは叶わず、少しずつその眩い光は遠ざかったかのように見えたが、再び恩師に導かれる格好で帰還すると、今では左サイドを主戦場に日立台を90分間走り続ける。
輪湖直樹。25歳。かつて憧れたピッチで充実の時を過ごし、さらなる向上への意欲を滾らせた男が語るPre-match Words。

Q:ここまでの今シーズンのチームのパフォーマンスをどのように捉えてらっしゃいますか?

A:正直波がある今までだったかなという印象があって、良い試合もあればあまり内容の良くない試合もあったりして、勝ち切れない試合が続いたり、そういった時は本当に苦しかったです。でも、ここに来て完封勝利という試合も出てきて、チームとしても落ち着いてきている最中なんじゃないかなとは思います。

Q:今シーズンから監督が変わったことによって守備のやり方も変わったと思いますが、そういう部分が特に序盤は影響した部分もありますか?

A:もちろんやり方が去年とは違いますし、そういった所でチームとして試行錯誤しながらやってきている最中であって、それが最近になって形になってきているんじゃないかなと思います。

Q:輪湖選手自体は吉田監督のサッカーを良くご存じだと思いますが、チームにはそうではない選手もいた中で、そのギャップがあった部分もありますか?

A:監督が描いているサッカーというのと、選手が描いているサッカーという所で少しうまく行かなかった部分ももちろんあったと思いますけど、新しいことにチャレンジするということによる難しさというのももちろんありますし、そういった所で特に序盤戦の勝てない時期とかは「このままでいいのか」という迷いというのも少しはあったとは思います。

Q:吉田監督に対する周囲の期待や評価もある中で、少し選手たちが構えてしまったというか、「達磨さんのサッカーはこういうものだ」と思い過ぎてしまったような部分はありましたか?

A:あると思います。理想とするサッカーに自分は選手として近付けられるようにどうしたらいいかとか、どういったプレーが良いのかというのを考えることはもちろんあります。でも、今までタイトルをずっと獲ってきた中で変わるというのは本当に難しいことだと思いますし、新しいことや難しいことにチャレンジしているということだと思うので、やっていることは間違っていないと思いますし、今は付いていこうという気持ちでやっているので、頑張っている最中ですね。

Q:ご自身は飛躍的に試合の出場時間が増えていると思いますが、個人として去年と何か違う部分はありますか?

A:去年もしっかり練習から当たり前ですけど頑張って取り組んでいて、今年はそれプラス試合に出られているということがあると思うので、今年は試合に出ながら反省して、それにまたすぐ試合で取り組めるということが本当に良いサイクルでできていて、かと言って去年と違うことは何かと言われたら、本当に単純に試合に出ているか出ていないかという違いしかないと思います。

Q:試合に出続けていることで日々の取り組みが変化してきたようなことはありますか?

A:試合に対して真摯に考えるというか、日常生活でも試合のことを考えながら行動するようになったと思います。

Q:今シーズンのサッカーはサイドバックが生きるスタイルというか、ワンタッチツータッチで崩してサイドバックが裏に走るということも序盤戦は特に多くて、かなりやりがいのあるポジションなんじゃないかと思いますが、そのあたりはいかがですか?

A:本当に序盤の時はそれがうまく行っていたと思いますし、やっていても見ていても本当に楽しいサッカーだと思います。

Q:それは最近ちょっと変わってきたという感じですか?

A:正直サイドバックというのは元々はやっぱりディフェンダーなので、そういった所に失点も多い時期もあったので、守備にもうちょっと重点を置かなきゃいけないなという考えの時もあって、それが結果的に自分の上がる回数の減少にも繋がったと思います。最近はまたそこでチャンスだと思った時にはやっぱり上がって行かなくてはいけないという風に、考えが変わったとまでは言わないですけど、昨日の得点もそうですけど、チャンスだと思った時にはやっぱり行った方がもちろん良いですし、それが結果に繋がってきていると思います。

Q:4−4−2だとサイドハーフと攻守に連動しやすいと思いますが、今のシステムはウイングをどこまで下げるかとか、中盤の選手をどこに落とすかとか、サイドバックと周囲の連携も少し難しいのかなと思います。そのあたりのバランスはいかがですか?

A:最近本当に自分が一番取り組んでいる所がやっぱりそこで、自分だったら1個前のポジションとかボランチの選手とコミュニケーションを取るということは凄く重点を置いてやっています。でも、そこが最近は身になってきていると思いますし、そこでの修正が本当にできてきているとは思います。

Q:単純に結果だけ見ると、セカンドステージに入って勝ち星が増えて失点も減っていると思いますが、内側から見て何か結果が付いてきている要因は思い浮かびますか?

A:自分個人としてじゃなくて、チームとしてコミュニケーション能力が本当に上がったと思います。特にディフェンダー陣とかボランチの選手はずっと試合を通して声を張り続けていると思いますし、そうすることによって集中力も高まりますし、守備の連携も上がってきて、それが本当に失点の減少にも繋がってきていると思いますし、そこがファーストステージとセカンドステージで変わった所だと思います。

Q:セカンドステージはファーストステージの勝ち方とは違うというか、先制してから相手の攻撃を耐えて1−0で勝つという試合が続いていますが、そのあたりはディフェンダーとしていかがですか?

A:本当に我慢強くなったと思います。チームとして守り切るということもできるようになってきたと思いますし、ファーストステージはそういった所で攻めに行くというシーンが多かったと思うんですけど、今はそういった時にコミュニケーションを取って、「今は耐え抜く時間だ」ということがチームとしてハッキリしていて、そういったことで勝つことによってさらにチームの輪というか、コミュニケーションが強固なものになったと思います。

Q:コミュニケーションという言葉を結構口にされていますが、何かコミュニケーションが深まったきっかけというのがあったんですか?

A:単純に監督から言われて、選手たちもそれを理解して取り組んだ結果、その重要性というのも選手みんなが感じて、それが結果に繋がったことによって、そういったコミュニケーションの重要性をみんながわかったということだと思います。

Q:チームの雰囲気自体も結果が伴うに従って良くなってきたようにも見えますが、そのあたりはいかがですか?

A:そうですね。やっぱり勝つことによってチームの雰囲気は良くなると思いますし、本当に今は競争も激しくなってきて、色々な選手もケガから治ってきたりして、これから凄く連戦になりますし、そこで本当にチーム力というのは試されると思うので、良いチームの状態にあると思います。

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