PP:シングル時代にいろいろな振付師の先生に振り付けてもらったと思いますが、どの先生が印象に残っていますか?また印象に残っている言葉もあれば教えてください。

村元:みなさん素晴らしい振付師なんですけど、一番よくしていただいたのは宮本賢二先生です。賢二先生にはいっぱい良いプログラムを作っていただきました。私自身は全然気がつかなかったんですけど、賢二先生には「哉中ちゃんは首の後ろから背中にかけてのラインがすごくきれい」と言われました。一度髪を下ろして滑ったときがあって、髪を下ろしたら首のラインが隠れてしまうじゃないですか。そこで「哉中ちゃん、絶対髪の毛くくって滑った方がいいよ。首のラインを見せた方がきれいだから」と。そう言われたのは印象に残っています。

PP:素敵ですね!

村元:「首のラインきれい」なんて言われたことがなかったので(笑)

PP:生きている中で(面と向かって)言われることなんてないですもんね。

村元:(笑)

PP:バンクーバーオリンピックでアイスダンスに興味を持ったとお聞きしたのですが、テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイアやメリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイトを観てどう思いました?

村元:バンクーバーオリンピックの前は、正直アイスダンスには全然興味がなくて。「ダンスやってみない?」と声はかけられていたんですけど、自分には興味が沸きませんでした。でもバンクーバーオリンピックで初めてちゃんとダンスをYouTubeで観て、そこにあったたくさんの動画をずっと観ていた覚えがあります。それでテッサ&スコット、メリル&チャーリーたちの演技を観たときに、シングルとは違う世界が見えました。観ていて楽しいというか、フリーの4分間があっという間に経ちました。男女で滑る、氷の上で創るストーリーっていうのがグッときて、「ダンスってすごいな」と感じたのを覚えています。

PP:「アイスダンスってすごいな」と思ってから実際に転向を決めるまでも、トライアウトへの声はかかっていたんですか?

村元:それほどではないんですけど、よく試合が終わった後に連盟や周囲の方に「ほんと、哉中ちゃん踊るよね。ダンスよさそう」と言われていて、何度か「ダンスやってみない?」という声をかけられましたね。でもシングルで頑張るのを決めて大学に入ったこともあったので、なかなか転向する勇気がなかったんです。

PP:シングルをずっと続けてきて、どのきっかけでアイスダンスをやってみようと思ったんですか?

村元:大学に入って2回生になったときに、体に変化もあったり周りの子供たちがすごく上手になってきて、「自分はこれから頑張ってもそんなに上には行けない」という風にモチベーションが下がっていました。あと2年シングルを頑張れるか不安だったときに「ダンスのトライアウトがあるんだけどやってみない?」と声をかけられました。一度経験してみようかなというのと、どんなスケーティングをするんだろうという興味本位で、ダンスのトライアウトに行きました。

PP:ダンスのトライアウトはどういったことをするんですか?

村元:ダンスに興味がある子たちがみんな集まるわけじゃないですか。そこに男の子たちもいるので、パートナー探しも兼ねてスケーティングを一緒にしたり。「2人で滑るのはこういうことだ」と初めて経験しました。

PP:一緒に滑ってみて「この人違うな」と思うことはあるんですか?

村元:最初に3人の男の子と滑ったんですけど、それぞれ滑った感じが違います。「息が合う・合わない」っていうのも一緒に滑ったら感じるので。トライアウトに行く前にはアイスダンスは簡単に見えていたのに、実際はシングル以上に難しいのでビックリして、「スケートの基礎が本当に必要だな」って感じて、シングルより興味深いと思ったのを覚えています。

PP:トライアウトを経て、パートナーやコーチはすぐに決まったんですか?

村元:トライアウトのときに紙を渡されて、このスケーターと一緒に滑ってみたいという希望を書くんですよ。当時野口君(野口博一さん)と結成となったのは、私は野口君と滑りやすかったので名前を書いて、野口君の方も私の名前を書いていました。そこで連盟の方に呼ばれて「お互い滑りたいということで、やってみますか?」と言われ、互いのコーチも交え話が進んでいきました。

PP:そして話し合いの結果、海外で練習することになりましたね。海外を拠点にすることに不安はありませんでしたか?

村元:全くなかったです(笑) 英語も話せますし、前から海外に住んでみたいというのがあったので。

PP:むしろ楽しみの方が大きかったぐらいですか?

村元:はい、大きかったです!

思春期で一度スケートを続けるか否かの壁に直面するするも、「スケートが好きだ」という気持ちで大学生になってもスケートを続けてきた村元選手。インタビュー後編では、アイスダンス転向後のバンクーバーとデトロイトでの練習について伺う。

»アイスダンス・村元哉中選手インタビュー 後編はこちら

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