ジャパンのいま。敵地での韓国戦、ホームでの香港戦の前半、エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が明かしたように「サビびついていた」。でもサビなら落ちる。実際、福岡での韓国との第2戦の改善は明らかだった。昨年のマオリ・オールブラックス戦も初戦大敗で次戦惜敗、長期にわたり、明快な戦法に応じて、しっかり鍛えてきたから、短時間での「修正」と「復旧」が可能なのだ。

カリスマ性のある指導者のもと、ひとつの方針を貫き、たくさん練習する。できればメンバーを固定しながら。かつて、五輪の舞台にゴールドの花を咲かせたた男(72年)女(64年、76年)のバレーボール、同じく銅メダル(68年)の男子サッカーがそうだった。当時のラグビーは正真のアマチュア(一般社員と同じ勤務)ゆえ長期拘束は不可能、それでも大西鐵之祐監督は可能な限り、緻密な戦法と練習計画を立案実践、気心の知れた選手をまとめ上げた。68年5〜6月、日本代表の史上初の強豪国ツアーが実現、オールブラックス・ジュニアを破る。地区代表やNZUと10戦して5勝5敗の成績だった。それまでの寄せ集めからの脱皮を図って本格的代表編成が認められたのは66年末、大西元監督が「ちょっと早かったんや。あの遠征は。あと2年あったら、もっと勝てた」と話すのを聞いたことがある。

チーム強化にあって時間とは最大の味方で最大の敵だ。ジョーンズHCはそのことをよく知っている。しきりに口にする「すべては9月19日」。当日のワールドカップ(W杯)初戦、南アフリカ代表スプリングボクスとの激突をイメージ、そこからの逆算で強化に励む。眼前の試合のための心身のコンディションはさほど整えない。サイズ、経験、身体能力の総和でターゲットを追いかける側にとって「快」は取り扱い注意だ。常に快適な状態、常に最良の体調を保とうとすると相手との差が埋まらない。ある時期には疲れ果て、ある期間は過度な負荷にさらされながら力の開きを埋めなくてはならない。さいわい香港、韓国とのテストマッチなら「快」でなくとも負けずに乗り切れる(敗戦に慣れるのもまずい)。

スプリングボクスは、好不調の波はあっても、いまだ打倒オールブラックスの随一の刺客である。自国開催のイングランドと並んで選手の能力は高い。ただジャパンにすれば攻守に直線的なので的を絞りやすい。培ってきたアタックとディフェンスをまともにぶつけられる。

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