ハイレベル大会の続く5月。翌週にワールドマスターズという一大イベントを控え、全体的な傾向として各階級のスター選手たちが戦略的な「中休み」を取っているという印象。その中でも強豪が敢えてエントリーして来た階級がそのまま注目階級ということになる。

男子のトピックスは大きく2つ。モンゴル勢のエース格が揃ってエントリーしていること、そしてこの時期のグランプリ大会としては異例なことに、日本勢の参戦があることだ。

モンゴル勢は60kg級に前週休ませた2014年チェリャビンスク世界選手権王者ガンバット・ボルドバータルと2013年リオ世界選手権銀メダリストのダシュダバー・アマーツブシンの2トップを打ち揃えて投入。順当に行けばガンバットが第1シード、ダシュダバーが第4シードで直接対決は準決勝のはず。60kg級最強国のモンゴルがリオ五輪代表に誰を選ぶのかは世界的な関心事で、この試合は見逃せない一番。
この2人の優勝争いに割って入る可能性があるのは14年世界ジュニア王者で、前週のザグレブ大会で3位入賞のフランシスコ・ガリーゴス(スペイン)。この選手は2月のグランプリ・デュッセルドルフでは現役王者のガンバットを破る大殊勲を上げながら、以降ダシュダバーと3番手のガンボルドに連敗しており、意外な形でモンゴルの代表争いに噛んでもいる。こういう因縁は意外と続くもので、わけてもダシュダバーとの再戦あればこれはぜひ見ておきたい一番だ。
モンゴルがサインジャルガル・ニャムオチルとハッシュバータル・ツァガンバータルのダブルエースを揃って登録した73kg級も見逃せない。ザグレブ大会を見る限り、後者はどうやら好調と言える。

日本勢からは81kg級の丸山剛毅、90kg級のベイカー茉秋、100kg級の羽賀龍之介の3人が参加するが、今回世界が注視するのは羽賀であろう。
羽賀は2月のヨーロッパオープン・ローマとグランプリ・デュセルドルフで連続優勝、11戦11勝10一本勝ちという圧倒的な成績を収めている。いわば無印から勝ち抜いたこのヨーロッパシリーズに続き、おそらく徹底マークを受ける今大会を勝ち抜けるかどうかは世界選手権の成績を占うこの上ない試金石となる。
また、3月のグランプリ・トビリシを制して評価急上昇中のベカ・グビニアシビリ(ジョージア)と積年のライバルであるベイカーが激突する90kg級も面白い。

もう一つ、ファンに注目してもらいたいのは100kg超級で2週連続優勝を狙う若手の注目株イアキフ・カモー(ウクライナ)。前週は同世代の世界ジュニア王者ウルジバヤル・デューレンバヤル(モンゴル)を破っており、ここで優勝して一気に世代の旗手の座を得ることが出来るか。

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◆ 初回放送
#1: 5月 9日 (土) 午後8:50〜 J SPORTS 1 生中継
#2: 5月10日 (日) 午後8:55〜 J SPORTS 1 生中継
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