しまった!
会見場に到着したときは、すでにほとんどの席が、英国人記者で埋まっていた。チェルシーはなぜFC東京のFW武藤嘉紀(22)を獲得するのか。ロンドン中心部から南西に約30キロ。コバムにある、チェルシーの練習場で行われる、定例会見の会場に来ていた。ジョゼ・モウリーニョ監督に聞けば、何か分かるかも、と思ったからだ。この2日前、FC東京の大金直樹社長と武藤本人が、チェルシーからの正式オファーがあったことを認めていたが、どこか、引っかかっていた。

武藤は複数のポジションをこなす。なかでも左ウインガー、ストライカーとしてプレーしたとき、最も良さを発揮すアタッカーだ。しかし今季、チェルシーには左ウイングにはエデン・アザール(24)、トップ下やセカンドストライカーにはオスカル(23)、右ウイングなどをこなすウィリアン(26)がいる。さらにこれらのポジションをカバーする準レギュラー陣に、この冬の移籍市場で獲得したフアン・クアドラード(26)、ロイク・レミー(28)もいる。誰も今季末で退団、移籍するという話は聞かない。さらにその控えとして、モハメド・サラー(22)ら、ローン移籍で「修行」に出されている選手が何人もいる。アタッカー陣は充実しているのだ。

武藤は才能があるし、賢いし、マスクもいい。近い将来、欧州のリーグでプレーする可能性は十分あると思っていたが、いかにもチェルシーでレギュラーを獲得するのは無理だ。ドイツ代表の俊足ウインガー、アンドレ・シュールレ(24)でさえ、ポジションが得られず、この冬、在籍わずか1年半で母国のウォルフスブルクへ移籍した。それほどチェルシーのポジション争いは厳しい。

しかも武藤は、この7月で23歳になる。日本ではまだ若手と見られるかもしれないが、欧州では違う。23歳で、まだ欧州のリーグで実績がないということは、その程度の選手で、将来の「のびしろは少ない」と評価される。昨季J1で13ゴールを決めたが、イングランドでは実績としてほとんど勘定されない。

しかもチェルシーは2月に、来季から胸スポンサーが「YOKOHAMA」になると発表したばかりだ。日本のタイヤメーカー「横浜ゴム」と破格の年間約72億円で、5年契約を結んだ。さらに今夏には日本ツアーを計画中といわれている。

こうした事柄を並べると、チェルシーは武藤のどこを気に入って獲得しようというのか、分からない。もしかしたら、武藤を純粋な戦力としてではなく、横浜ゴム絡みの広告塔としての獲得の要素を含んでいるのではないか、という疑念が沸いてくる。

お知らせ

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  • 4月18日 (土) 深夜 1:24〜 チェルシー vs. マンチェスター・ユナイテッド J SPORTS 4
  • 4月19日 (日) 午後 9:24〜 マンチェスター・シティ vs. ウェストハム J SPORTS 4
  • 4月19日 (日) 午後11:54〜 ニューカッスル vs. トッテナム J SPORTS 4
  • 4月28日 (火) 深夜 3:39〜 ハル vs. リヴァプール J SPORTS 4
  • 5月20日(水)深夜 3:39〜 アーセナル vs. サンダーランド J SPORTS 4
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