PP:この大会の演技を見る限り、新しく結成されたペアともいいライバル関係を築いていけそうですね。彼らも急スピードで成長しているのが分かります。

メーガン:そのとおりね。

PP:以前からサイドバイサイドのトリプルルッツをプログラムに組み込むなど、技術面の高さがお2人の持ち味ですが、今季からはスロークワドにも挑戦していますね。通常、ベテランになればなるほど新たな挑戦には消極的になるものですが、これは誰のアイデアだったのでしょうか。

エリック:2人ともスロークワドをものにできるという自信はあったよ。本当はもっと早くから取り入れたかったんだけど、なかなかコーチの許可が下りなくてね。「すべてのエレメンツにプラスのGOEがつき、レベル4をそろえられるようになってからだ」と言われてたんだ。彼の判断は正しかったと思う。結果的にそれがすべての要素の質を高めることになったからね。実際にプログラムにスロークワドを取り入れようと決断したのは今年の春だ。

メーガン:スターズ・オン・アイスのツアーに参加した後、今季のプログラムを作ったの。スロークワドを組み込んだフリーを振り付けてもらったんだけど、その時はまだ1回もスロークワドの練習すらしてなかったのよ!(笑)「やれるか分からないけど、とりあえずやってみようか」という流れだった。

PP:最初にスロークワドを含んだプログラムの振り付けが行われて、練習は後からだったんですね。

メーガン:まずはスロートリプルサルコウから練習したわ。それまでのスロージャンプはループだったからね。スロートリプルサルコウを基礎からやり直して、徐々にクワドサルコウをマスターしていったの。

PP:スロートリプルサルコウからクワドトリプルサルコウへの移行というのはどれくらい難しいものなのでしょうか。

メーガン:最初から簡単だとは思ってなかったけど……私たちならできるという自信はあった。私の目標はスロークワドを6週間でマスターすることだったの。「人間は新たな習慣を身につけるのに8週間かかる」と言われてるそうだけど、それなら私は6週間で身につけてみせる!と思ったの。そして6週間に到達する直前に、初めて完璧なスロークワドサルコウを降りることができたのよ!もちろんいきなり出来るようになったわけじゃなくて、いくつかの段階を踏んだわ。最初はまず四回転に慣れることだった。降りる、とかじゃなくて、単純に空中で体が四回転する感覚に慣れる必要があった。28年間、ニ回転〜三回転に慣れた体を四回転に慣れさせる練習よ。四回転する感覚に慣れるのにそう時間はかからなかった。その後は、回転して立つことを練習したわ。手をついたり、ステップアウトが入ったり、両足での着氷でも、とにかく立つこと。その後は着氷を安定させる練習。
今はジャンプに流れを出し、安定して+2や+3の加点をもらうことが目標よ。夏に立てた目標は「世界選手権までに1本は成功させる」だったんだけど、自分の予想よりもはるかに順調に来てるわね(笑)今は「ただスロークワドを成功させる」だけじゃなく「世界選手権でスロークワドを成功させ、+3の加点をもらう」のが目標よ。

PP:ペアも現在は「四回転時代」を迎えたと言えますね。多くのペアがスローツイストやスロークワドをプログラムに組み込んでいます。

エリック:これまでペアは過去30年間、ほとんど同じ要素が行われてきたからね。

メーガン:どの組も「サイドバイサイドのトリプルトゥループ・スロートリプルサルコウ・トリプルツイスト」がお決まりだった。長い間ね。

エリック:そういう意味で今の流れはペアにとってすばらしい革命だと思うよ。見ている観客にとってもね。90年代後半から2000年代前半にかけて、四回転ジャンプが男子のトップ選手にとって必須要素になったのと同じだよ。もちろん誰もがスロークワドをマスターできるわけじゃないが、その難しさや挑戦の要素が、この競技を面白くするんじゃないかな。今後より多くのペアがスロークワドを当たり前に組み込んできたら、更に面白くなると思うね。

PP:男子シングルは四回転抜きには勝てない時代になっていますからね。ペアもそうなってくると、更に盛り上がるのではないでしょうか。

エリック:僕もそう思うよ。

PP:日頃の練習について教えていただけますか。

メーガン:毎朝リンクで2時間練習してるわ。そして週に1度、午後に振付師に会ってプログラムの細部を確認したり、変更を加えたりしてる。それ以外に週に2回はリンクメイトと一緒にパーソナルトレーニング。ジムでパーソナルトレーナーと一緒に90分の筋力トレーニングを行うの。それ以外にも個人的にピラティスのクラスを週に1回、「エセントリックス(Essentrics)」というストレッチ系のクラスを週に2回受けてるわ。それ以外にも2人でストレッチのクラス、そしてモダンダンスと振り付け系のエクササイズのクラスをそれぞれ週に1回。さらに私はヨガのレッスンにも週に1回参加して……その合間にセラピーやマッサージを受けたりしてるわ。

PP:聞いてるだけで目が回りそうなスケジュールですね!

メーガン:朝の7時に家を出て、家に戻って来られるのは午後の3時か4時くらいだから、フルタイムの仕事と言えるわね。

PP:女子選手の中には体型維持に苦労する選手もいますが、メーガンは一年中、常にキレのある体型を保っていますね。体型維持の秘訣はハードな運動スケジュールでしょうか、それともヴィーガン(※卵や乳製品などを含め、動物性食品を摂取しない菜食主義)という食生活にあるのでしょうか。

メーガン:両方だと思うわ。もちろん運動の要素は大きいと思う。筋力トレーニングと有酸素運動をバランスよく取り入れてるからね。さっきも言ったとおり、ジムでの筋トレを週に2回、ストレッチや体の動かし方を習うエセントリックスを週に2回行ってるし、週に1回のピラティスはジムでの筋トレとは違った刺激を筋肉に与えてくれるわ。これらすべての組み合わせが、いい結果につながってるんだと思う。もちろんヴィーガンであることもマイナスにはならないわ。あとは遺伝の要素もあるんじゃないかな。

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