近鉄花園ラグビー場で行われた名勝負は数えきれないが、これほどドラマチックな結末には、そう出会えるものではない。 1996年2月11日、第48回全国社会人大会決勝戦に進出したのは、三洋電機(現パナソニックワイルドナイツ)とサントリー(現サントリーサンゴリアス)だった。

この前年度まで社会人王者に君臨していたのは神戸製鋼である。全国社会人大会七連覇、日本選手権七連覇の絶対王者だ。その連覇を、このシーズンで途切れさせたのが、土田雅人監督、永友洋司キャプテンのサントリーだった。正確に書けば、全国社会人大会一次リーグを突破した8チームによる決勝トーナメント1回戦は、20−20の同点で終了。大会規定により、トライ数の多いサントリーが準決勝への進出権を得たのだ。試合終了間際のPGを決めたのは、永友洋司だった。当時は、社会人大会で優勝しなければ、日本選手権へ進出することはできず、この時点で神戸製鋼の連覇は途絶えたのである。

サントリーは、その後、東芝府中(現東芝ブレイブルーパス)を51−14で下して決勝に進出。一方の三洋電機は、準決勝でトヨタ自動車を31−14で破った。神戸製鋼の七連覇時代、最強のライバルとして存在感を放っていた三洋電機だが、結局、一度も勝てずに神戸製鋼の後塵を拝した。ついに訪れた日本一への好機を逃すわけにはいかなかった。

いずれが勝っても初優勝という決勝戦が始まった。

サントリーは、前年までのキャプテン清宮克幸、元日本代表のLO栗原誠治、WTB吉野俊郎ら経験豊富な選手たちが、入社3年目の永友洋司をサポートするバランスのとれたメンバー編成だった。一方の三洋電機は、FL飯島均、NO8シナリ・ラトゥーらのベテランに、元トンガ代表で爆発的な突破力を誇るCTBセミィ・タウペアフェらパワフルな選手を多数擁していた。

キックオフ直後から、三洋電機は圧倒的なパワーでサントリーに圧力をかけた。主導権を握ったまま戦い、後半15分、SH堀越弘二がトライをあげて、27−8とリードを広げる。サントリーが反撃を開始したのは、後半20分を過ぎてからだった。やや動きが鈍った三洋電機に対し、WTB吉野が連続トライをあげ、27−20の7点差に迫る。

お知らせ

2月22日の第52回日本選手権準決勝が、「近鉄花園ラグビー場」として最後の公式戦となる。

2月22日、新たな名勝負が生まれるか?

◆第52回日本選手権放送予定
2月22日(日)
午後5:00〜 ヤマハ発動機 vs. 東芝 J SPORTS 1
午後7:00〜 サントリー vs. パナソニック J SPORTS 1
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