3月7日に開幕する2015年J1。昨季Jリーグ、ナビスコカップ、天皇杯の3冠を獲得したガンバ大阪、日本代表候補入りした経験を持つ石原直樹ら10人超の新戦力を迎えた浦和レッズらビッグクラブを軸に展開されると見られるが、今季J1初参戦を果たす松本山雅の動向も大いに注目されるところだ。

その山雅だが、2014年J2で得点ランキング3位の19ゴールを叩き出したエースナンバー10、船山貴之が昨年末に川崎フロンターレへの移籍を決断。シーズン途中に育成型期限付き移籍で加わって7点を挙げた山本大貴、2013年途中にレンタル移籍し6点をマークした犬飼智也もそれぞれベガルタ仙台、清水エスパルスへ復帰し、年間65点中32得点を奪った3人が去るという厳しい現実を余儀なくされた。2012年から指揮を執る反町康治監督は「出ていったやつの穴を埋める選手は必ず出てくる」と強気の発言をしていたが、意図した戦力補強が進まず、2015シーズンを迎えるに当たってかなり苦労したようだ。

それでも、昨年9月のハビエル・アギーレ監督率いる新生・日本代表発足時にサプライズ招集された坂井達弥を鳥栖から獲得したのを筆頭に、15人の新戦力を揃えた。注目される船山の穴埋め役としては、昨季J2で15得点を挙げた池元友樹(北九州から加入)、U−21日本代表候補入りした前田直輝(同東京V)、反町監督と湘南ベルマーレ時代に仕事をしているベテランの阿部吉朗(同磐田)、爆発的なスピードが魅力の石原崇兆(同岡山)の4人が候補者だが、どの選手たちもなかなか魅力的だ。山雅は2月1日まで静岡県御殿場市で1次キャンプを行っているが、前田などはかなりフィジカルテストの数値も高く、反町監督が求める走力に磨きをかけている様子。池元や阿部はやや他の選手より出遅れ気味だが、「トレーニングをこなしているうちによくなってくるはず」と指揮官も非常にポジティブに捉えている。こうした面々が熾烈な競争を繰り広げることで、チームにいい相乗効果がもたらされる可能性は少なからずある。そういう前向きなムードが漂いつつあるのはいいことだ。

昨季終盤、山本が担っていた1トップのポジションは、今季から10番を背負う塩沢勝吾、昨季はケガがちだった棗佑喜、反町監督が潜在能力を高く評価している柳下大樹、水戸ホーリーホックやジュビロ磐田、ジェフユナイテッド千葉、ファジアーノ岡山などで実績を挙げてきた荒田智之、ブラジル人助っ人のオビナの5人が争うことになった。とりわけオビナの存在は非常に大きい。過去にJ1昇格したばかりのチームを見ても、外国人FWの得点力次第で残留の可否が左右されるケースが多かったからだ。彼がどのくらいの決定力を誇るかはまだまだ未知数な部分も多いが、フィジカルテストでは悪くない結果が出ているようだ。昨季の助っ人・サビアに比べても現時点での走力はかなり高いようで、山雅のアグレッシブかつダイナミックなスタイルに適応できる予感は大いにある。開幕まで1カ月あまり。このブラジル人ストライカーの動向を興味深く注視していきたい。

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