マーリンズは、主砲で今季ナ・リーグ本塁打王(37本)のジャンカルロ・スタントンと史上最高額の契約を結びましたが、その契約に込められた彼らの思惑を考察してみたいと思います。

その契約は13年総額3億2500万ドルという超ド級の規模です。スタントンは今季のナ・リーグMVP投票でも2位に入ったトップスターですが、「ナンボなんでも13年は長すぎでしょ」と思われた方も多いかもしれません。しかし、ここまでの現地メディアでの報道を時系列的にチェックすると興味深いものがあります。公式発表の約1週間前に10年3億ドル超えになりそうだとの憶測が飛び交った段階では概ね好意的で、その後契約の詳細が明らかになると球団側の姿勢に懐疑的なものが目立ったのです。

まずは、当初の好意的な反応を解説しましょう。その根拠は、スタントンの若さでした。彼はこの11月8日に25歳になったばかりなのです。13年に亘る契約が終了する時点での彼はまだ37歳です。当初、この契約は前述の通り10年3億ドルと噂されていました。それが、最終的に3年伸びたのはスタントン側が交渉により引き出した「成果」でしょう。マーリンズサイドのオリジナルの狙いであったであろう10年契約なら、最終年が終わった段階でも彼はまだ34歳です。この年ならまだまだ打棒は全盛期内に留まっている可能性もあり、『FanGraphs』のジェフ・サリバンなどは、07年オフに締結されたアレックス・ロドリゲスとヤンキースの10年2億7500万ドル(満了時点で41歳)などと比較しても、契約満了時点での年齢に置いて圧倒的にスタントンの場合はリクスが少ないと指摘していました。

ところがこの契約の詳細が明らかになると、「やっぱりマーリンズは…」という声も出てきました。総額3億2500万ドルが目一杯で後半に厚い設定になっているからです。最初の3年間は平均1000万ドルでしかなく(と言うのも変な表現ですが)、契約全体の年平均額2500万ドルにくらべ極めて低く設定されています。マーリンズは過去何度もスター選手を大放出するファイヤーセールの「前歴」があるだけに、「スタントンも本格的に年俸が上がる前に売り飛ばそうとしているのではないか」というのです。

『ESPN』のジェリー・クラスニックはこう見ているようです。マーリンズにはスタントン以外にもホセ・フェルナンデス投手(2013年の新人王)、マーセル・オスーナ外野手(今季23本塁打)、クリスティアン・イェリッチ外野手(リードオフマンで守備も抜群)らの若きスターを抱えており、彼らはこの先3年で一層のブレイクが期待されていますが、その間に年俸調停権を得るためサラリーが高騰する可能性もまた大です。そうなると、過去の歴史が示す通りまたマーリンズは彼らのうち何人か(全員?)は放出せざるを得ないというものです。

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