2012年まで日本代表に名を連ねていた岩政大樹(BECテロ・サーサナ)の移籍で一躍注目度がアップしたタイリーグ。今季はプレミアリーグ、リーグ1・2などを含めると総勢60人もの日本人がプレーしているという。だが、現実はそう甘くなく、全ての選手がコンスタントに活躍しているわけではない。

「日本より年俸が高いし、リーグのレベルもそう高くないので、思い描いたようなプレーができる」という代理人からの触れ込みで海を渡ったにもかかわらず、契約直前で話が白紙になったり、外国人枠の問題でメンバー登録から外され、給料の未払いに直面しているような選手も現実にはいるという。インドネシアやベトナムなど他の東南アジアのリーグもそうだが、我々が考えている以上にシビアな環境と言っていい。

先日、そのタイプレミアリーグを実際に取材する機会があった。10月19日の今季第34節、BECテロ・サーサナ対ラチャンブリーFC戦だった。BECの本拠地であるミンブリー72周年記念スタジアムはエアポートラインのラートクラバン駅で降りて無料バスかタクシーを利用しないと辿り着けない。

19時キックオフの場合、無料バスは17時15分と18時の2本出るということだったが、時間が正確でないのはタイの常識。それを待っていて遅れても困ると考え、タクシーを使った。スタジアム周辺は何もない郊外で、岩政が昨季までプレーしていた鹿島アントラーズの本拠地・鹿嶋市によく似ている。スタジアムは見やすかったが、数年前にできたばかりなのにゴール裏がないというのが残念だった。

この試合にはBECの岩政、下地奨、ラチャブリーの永里源気と日本人選手3人がピッチに立っていた。その中で特に輝きを放っていたのが下地である。ラチャブリーに1点をリードされた後半10分、右からのクロスにダイナミックに飛び込んで今季15点目を決めたのが彼だった。4−4−2の左MFとしてドリブル突破で再三チャンスを作るなど、東京ヴェルディの下部組織出身の際立ったテクニックを遺憾なく見せつけた。結局、BECは1−2で敗れてしまったが、彼の残したインパクトは大きかった。「サッカー選手は客商売。タイの観客は華麗なプレーを好む傾向が非常に強いので、僕自身も得点やアシストで魅力を示せるように努力しています」と下地は強調していた。

その彼だが、青山学院大学から2008年にサガン鳥栖入りした頃は、現在とは対照的な地味なボランチだった。主としてアンカー的な役割を担い、縁の下の力持ちとして3年間チームを支えていたが、仕事としてサッカーをやっている自分に違和感を覚え、憧れだった南米に飛び出した経験を持つ。2011年にはパラグアイのスポルティボ・ルケーニョで4カ月間プレー。最初はボールももらえず、どうしたら自分の存在を認めてもらえるか悩んだ末、攻めに特化していこうと決心がついたという。

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