29年ぶりのポストシーズンで8連勝の快進撃を飾り、一気にワールドシリーズ進出を決めたロイヤルズには、ふたつの“勝利の方程式”がある。

ひとつは、試合終盤に僅差のリードを守り切る鉄壁のブルペン陣。

今季レギュラーシーズンでいずれも防御率1点台をマークしたケルビン・ヘレラ、ウェード・デービス、グレグ・ホランドの3投手は、ポストシーズンでもフル回転。ここまでプレーオフ全8試合中、ヘレラが7試合、デービスとホランドは8試合全てに登板した。3人合計で25.2イニングを投げて失点は僅かに3だ。

今年6月のドラフトで1巡目指名されたばかりの新人左腕ブランドン・フィネガンも、ここまでプレーオフ5試合に登板。9月にメジャー昇格したばかりのフィネガンは今年、大学野球の頂点を決めるカレッジ・ワールドシリーズにも出場している。

ひとりの野球選手が同年にカレッジ・ワールドシリーズとメジャーのワールドシリーズの両方に出場するのは史上初。いわば、甲子園優勝投手がその年の日本シリーズにも登板しているようなものである(これはスケジュール的に不可能だが)。

そして、ロイヤルズを支えるもうひとつの方程式が「青木宣親→ジャロッド・ダイソン」という、試合途中での走者交代である。

9月中旬から2番ライトに定着した青木は、プレーオフでも全試合2番でスタメン出場中。全7試合で出塁し、ライトの守備でも好捕を見せるなどチームに貢献している。

青木の持ち味のひとつはスピード。昨季まで2年連続で30盗塁、今季も17盗塁をマークした。ところが、プレーオフ8試合中4試合で、青木で試合途中で“代走”を送られている。充分に足の速い青木の代走役を務めるのはひとりしかいない。30歳のスピードスター、ジャロッド・ダイソンだ。

メジャー5年目のダイソンは、これまで規定打席に到達したシーズンは1度もないが、今季まで3年連続で30盗塁をクリアしている足のスペシャリスト。特筆すべきは、通算で85.7%という盗塁成功率の高さだ。劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めたワイルドカードゲームでも、1点を追う9回に起死回生の三盗を決め、青木の同点犠牲フライを呼び込んだ。

ダイソンのような“代走要員”は一般的に、鈍足のパワーヒッター(ロイヤルズの場合ならビリー・バトラーなど)に代わって試合に入ることが多い。しかし、敢えて走力の高い青木の代走として試合に入ることが多いのは、もちろん青木の出塁率が高いこともあるが、何よりそのまま外野の守備につくことができるからだ。

お知らせ

★MLBプレイオフ放送中!
ワールドシリーズ 第1戦 ロイヤルズ vs. ジャイアンツ
10月22日 (水) 午後4:00 J SPORTS 1
10月22日 (水) 深夜0:00 J SPORTS 4
★MLB プレーオフ放送予定

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