敵地で0−8という記録的な大敗を喫したサンダーランドの選手たちが21日、往復約1000キロを遠征したファンに対し、チケット代を返金する、と発表した。これは18日、サンダーランドがアウェーで、吉田麻也が所属するサウサンプトンに0−8で大敗。プレミアリーグ史上、2番目に大きい得点差での敗北だった。

英国北部のサンダーランドから同南部のサウサンプトンまで、片道500キロを列車でいくと約6時間かかる。現プレミアリーグの20クラブのうち、最も距離が離れたクラブ同士である。時間とお金を費やし、応援に来てもらったのに、こんな歴史的大敗をお見せして申し訳ない、という趣旨から、この返金が決まった。

対象となるファンは2559人で、チケット代は各24ポンド(約4200円)。計6万1416ポンド(約1075万円)になる。ちなみにプレミアリーグ戦のわりにチケット代が24ポンドと安いのは、両クラブが距離を考慮し、ともにアウェー向けには10ポンド割引いているからだ。

もしベンチ入りの18選手で割ると、ひとりあたり約60万円、ということになる。いくらプレミアリーグの選手で高給取りとはいえ、それなりの負担額だ。もし返金を求めないファンや、締め切りの11月5日午後5時までに申し出がなかった分に関しては、サンダーランドにある子供のチャリティー施設に寄付をするという。

実はプレミアリーグで、大敗したあと選手が、そのチケット代を返金するのは、これが初めてではない。2009年11月にウィガンが、敵地でトットナムに1−9で敗れたとき、ファンにチケット代を返金したことがある。

選手の「申し訳ない」という気持ちから、こうした返金を申し出ることは理解できなくもないが、はたしてファンは、返金されて、それで気持ちが癒えるのだろうか。もし「申し訳ない」という気持ちがあるなら、次戦以降にそれをピッチで発揮して、というが、多くのファンの本音なのではないだろうか。勝っても負けてもファンはファンだし、チケット代を返金されても…、という思いがあるのでないか、と感じている。

はたしてサンダーランドの2559人のファンのうち、何人が返金の手続きを取るだろうか。遥か遠方で大敗を経験した、ファンの本音が見えてくるのではないか、と思っている。

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原田 公樹
1966(昭和41)年8月27日横須賀生まれ、呉育ち。国学院大学文学部中退。週刊誌記者を経てフリーのスポーツライターとして独立し、99年に英国へ移住。ウェンブリースタジアムを望む、北ロンドンの12階のアパートメントに住んでいる。東京中日スポーツやサッカーマガジンに寄稿し、ロンドン・ジャパニーズの不動の左サイドバックでもある。 »Twitterアカウント »メールを送る

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