11日、マンチェスター・ユナイテッドは新加入のFWラダメル・ファルカオとMFダレイ・ブリントの移籍会見を行った。

今夏の移籍市場では、プレミアリーグ最多の1.5億ポンド(約263億円)を費やし、大量補強したが、その目玉がファルカオだ。来季の完全移籍をオプションとし、「借り出し料」として異例の600万ポンド(約10億円)をかけ、モナコからローン移籍で獲得した。多くの質問がこのコロンビア代表のストライカーに集中するなか、ルイ・ファンハール監督は今後の選手起用法について、こう語った。

「14人の選手の退団を許したが、獲得したのは6人だけだ。つまり多くのポジションに空きがある。これはユースの選手のためだ。すでにシーズン前から、シーズンに入ってからも多くの若手を起用している。私はいつも若い選手にチャンスを与えたいと思っている」

各国の超一流の選手たちと、未来を担う才能ある若手の融合。強豪チームの理想の形だ。だが実際は、それほど余裕はないと見ている。今季は欧州カップ戦への出場権を逃し、すでにリーグカップは敗退。そのためリーグ戦と、来年から始まるFAカップしかない。試合数はFAカップで決勝まで、再試合なしで戦ったとして、計45戦だけだ。

ことさら指揮官は、マンチェスターUの将来は明るく、未来あるクラブであることを強調したかったように聞こえた。チーム再建を託されたが、ここまで公式戦4戦でまだ勝っていない。とにかくネガティブな印象を拭い、前向きな言葉でクラブを覆いたかったのだろう。

実はこの前日、昨季の決算を公表した。総収入は前年比で19%も伸ばし、クラブ史上最高の4億3320万ポンド(約758億円)を記録した。クラブ側は、この部分を強調したが、純利益は同84%ダウンの2380万ポンド(約42億円)。さらに今季は、総収入が最低で10%減は確実である。25年ぶりに欧州カップ戦の出場権を逃し、試合数は最大で45戦しかない。大幅な入場料、放映権料、賞金などの減収が見込まれている。

もし今季4位以内を逃せば、来季はさらに収入減となり、クラブのブランド力はさらに下がり、株価の下落やスポンサー料の減収も免れない。2季連続で欧州CL出場を逃せば、退団を希望する選手も出てくるだろうし、この超豪華な選手たちの年俸を払っていくことも難しくなってくるだろう。いよいよマンチェスターU帝国は崩壊する可能性がある。

ファンハール監督とエド・ウッドワード副会長を中心とする経営陣が今季、ピッチの内外でどんな挑戦をして、どのような答えを出すか。帝国の存続をかけた瀬戸際の戦いに注目している。

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原田 公樹
1966(昭和41)年8月27日横須賀生まれ、呉育ち。国学院大学文学部中退。週刊誌記者を経てフリーのスポーツライターとして独立し、99年に英国へ移住。ウェンブリースタジアムを望む、北ロンドンの12階のアパートメントに住んでいる。東京中日スポーツやサッカーマガジンに寄稿し、ロンドン・ジャパニーズの不動の左サイドバックでもある。 »Twitterアカウント »メールを送る

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