今回から二回に分け、プレミアリーグの新シーズンを展望してみよう。

各クラブとも強化が終了していないとはいえ、ブランドイメージと経済力に欠けるバーンリー、レスター・シティなどは、現有勢力での闘いを余儀なくされる。昨シーズン、チャンピオンシップを闘った戦力がプレミアリーグで通用するとは思えず、降格のリスクは覚悟の上の一年だ。

また、クイーンズパーク・レンジャーズ(QPR)はリオ・ファーディナンドをマンチェスター・ユナイテッドから、スティーブン・コーカーをカーディフ・シティから獲得し、DFラインのチューンアップには成功したとはいえ、ロイク・レミ、ジュリオ・セーザル、アラン・ターラブといったローンバック組は、ビッグクラブでのプレーを希望している。遅かれ早かれ、クラブを離れるに違いない。したがって、ハリー・レドナップ監督をはじめとする首脳陣はビジネスを早急にまとめ、彼らの移籍金で新戦力を探す方が得策だ。市場閉鎖の9月1日が迫ると、QPRのようなクラブは優先順位がさらに低くなる。

さて、サウサンプトンも降格争いに巻き込まれかねない。デヤン・ロブレン、アダム・ララーナ、リッキー・ランバートをリヴァプールに引き抜かれ、ルーク・ショーはユナイテッドに、カラム・チェンバーズはアーセナルに去った。さらにモルガン・シュネデルラン、ジェイ・ロドリゲスも恩師マウリシオ・ポチェッティーノ監督のあとを追い、トッテナム・ホットスパーに移籍する公算が大きくなってきた。

しかも、ロナルト・クーマン新監督は性格的に“癖”がある。現役当時はオランダ代表における人種間対立の元凶と噂され、指導者に転じてからも私利私欲に走り、バレンシアを崩壊に導いた経緯がある。ぐらついた組織の指揮官としては、最も不適格なタイプだ。

サウサンプトン同様、スウォンジー・シティも危険水域に追い込まれるのではないだろうか。一時はユナイテッドとリンクされた左サイドバックのベン・デイビスと、正GKミシェル・フォルムがスパーズに移籍し、ミチュはナポリ(ローン移籍)に新しい刺激を求めた。そしてチコ・フローレスも前監督ミカエル・ラウドルップを慕い、カタールのレフウィヤに向かう決心を固めつつある。

過去3シーズン、クラブを支えていた主力がすべて退団する危機に直面し、なおかつウィルフレド・ボニの去就も不透明だ。スパーズからギルフィ・シグルドソンが復帰し、リヨンからバフェティンビ・ゴミスを獲得したものの、戦力ダウンは否めない。ゲリー・モンク監督の経験不足も気になるところだ。

チャンピオンシップから昇格して4シーズン…。プレミアリーグの座が、いよいよ危うくなってきた。

»次回に続く

photo

粕谷 秀樹
月刊ワールドサッカーダイジェスト初代編集長を務めた。海外サッカーの解説者としても活躍。

お知らせ

◆8月16日(土)開幕!14/15 イングランドプレミアリーグをお見逃しなく!

  • 8月16日(土)午後08:39 マンチェスター・ユナイテッド vs. スウォンジー J SPORTS 2
  • 8月16日(土)午後10:54 ウェストハム vs. トッテナム J SPORTS 2
  • 8月16日(土)午後10:54 レスター vs. エヴァートン J SPORTS 4
  • 8月16日(土)深夜 01:24 アーセナル vs. クリスタル・パレス J SPORTS 2
  • 8月17日(日)午後09:24 リヴァプール vs. サウサンプトン J SPORTS 4
  • 8月17日(日)午後11:54 ニューカッスル vs. マンチェスター・シティ J SPORTS 2
≫特集ページを見る
≫放送予定一覧を見る

◆プレミアリーグ全試合LIVE配信!PC、スマホ、タブレットでいつでもどこでも見られる!
≫特集ページを見る
≫プレミアリーグ ライブページを見る

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ