[写真]2014年ル・マンの日本代表とも言えるトヨタ。中嶋一貴が予選で高タイムを出しPP獲得。FIFAワールドカップ日本代表より先に、ル・マンで栄光を手にできるか?

[写真]来年には日産もワークスとして参戦決定。今年のル・マンで日本勢が活躍すれば、2015年のル・マンはさらに盛り上がるだろう。

さて、24時間レースにちなんだ24回のコラムもこれで最終回。モータースポーツはもちろん嫌いじゃないけれど、この1ヵ月はホントにキツかった。我ながらよく書いたと自分で自分を褒めてあげたい気分だ。……などという、時代錯誤な冗談はさておき、ル・マン24時間レースの決勝スタートに間に合って本当によかったというのが、今の正直な気持ちだ。

このコラムをスタートする前に「最終回は優勝予想で」とキツく言われているのだけれど、これまでずいぶん長くモータースポーツに片足(いや、ひょっとしたら両足かな)を突っ込んで生きてきている人間としては、実はこれだけはやりたくない……。なぜかと言うと、答えは簡単。当たったためしがないからだ(……恥ずかしい)。

もちろん、予想しろと言われれば、それなりに理由をこねくり回して、それっぽい予想をすることはできるけれど、果たしてそれが当たるかどうかなんて、実際のところ、レースが終わってみないとわからない。どちらかというと、馬の状態や近々の戦績などを見たり、調べたりできる競馬の方が当たりそうな気がする(競馬やったことないけど……)。

[写真]かつてル・マンで速さを証明し続けたポルシェ。ブランドイメージ作りにおいても、ル・マンは大きな役割を果たす。

[写真]モータースポーツへ積極的に参戦を続けるAudi。それまでの手堅いドイツの高級車のイメージを保ちつつ、よりアクティヴな自動車メーカーとしての評価が高まっている。

それはさておき、これまでの挑戦の歴史を少しは知っている、ひとりの日本人レースファンとして、今年はトヨタを全面的に応援しようと思っている。25年以上もル・マン24時間レースに挑み続けて、2位表彰台獲得は何度かあるけれど、まだ勝てていないだけに、そろそろ勝って欲しい、というか勝たせてあげたい、いやとにかく勝って欲しい。そうなった時には「悲願の初優勝」などという言葉では言い尽くせないくらいの思いがトヨタチームの皆さんの心の中にはあるだろうし、その思いが氷解した時にはトヨタのモータースポーツ活動、そして日本のモータースポーツはさらに一段上にステージが上がり、より多くの人の目が集まることになるのだと思う。

そして、それが達成された時、日本のモータースポーツもひとつステップを上がることになるのだと思う。特にヨーロッパ至上主義というわけではないけれど、隣の畑はよく見えるもので、ヨーロッパメーカーはモータースポーツへの関わり方、そして参戦している時のブランドイメージの作り方などといった部分を伝えるのがとても上手だと思う。

日本でもそういったことを積極的に考えながらモータースポーツ活動が行われるようになってくれば、もっともっとモータースポーツに関心を持つ人が増えるんじゃないかと常々思っている。少しでも多くの人たちにモータースポーツの存在を知ってもらい、その上で面白いレース、感動的なレースが繰り広げられるようになれば、きっとファンは自ずと増えてくることになるのではないだろうか。

ということで、24回にわたって繰り広げられた「ル・マン24のコト」もこれで最終回です。関係者の皆さんの支えもあり、約1ヵ月に渡ってコラムを書き上げるという過酷な耐久レースを完走できました。一足先にゴールを迎えて、肩の荷がすっかり降りたところで、まもなく始まるル・マン24時間レースをJ SPORTSで目一杯満喫するとしましょうか。皆さん、ご愛読ありがとうございました。

>>ル・マン24時間レース放送予定

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梅原 康之
モータースポーツジャーナリスト。モータースポーツ専門 誌の編集長を経て、フリーランスに転身。テレビ&ラジオ解説、イベント企画運営なども行う。国内外での豊富 なレース取材経験を持ち、ドライバーたちとの親交も厚い。週末は常にどこかのサーキットへ足を運ぶ。

お知らせ

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