ル・マンは街の中での公開車検も終り、チームはサーキット入りして、準備を進め、あとはもう走行を待つばかりという状況になっている頃だ。サーキットでの走行は11日(水)から始まり、土曜日にはいよいよ本番となる決勝レースのスタートが切られる。

[写真]昨年ル・マンを制したアウディ2号車

[写真]2位に入ったトヨタ8号車

今回は昨年、2013年のル・マン24時間レースをおさらいしてみたい。昨年のレースで総合優勝を争ったのはアウディとトヨタだった。2012年にル・マンへの復帰を果たしたトヨタは悲願の総合優勝を手にするため、ハイブリッドシステムを搭載したTS030 HYBRIDを投入。ドライバーラインナップは7号車にアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、8号車にアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンというラインナップで、多くのF1経験者を揃えた。

一方、ディフェンディングチャンピオンとなるアウディが初めてル・マンを制したのは2000年。それから現在に至るまで強さを発揮し続け、12回の総合優勝を果たしている。2006年にはディーゼルエンジンでの初優勝、2012年にはハイブリッド車としての初優勝も遂げている。

そして、アウディは昨年2013年も予選から圧倒的な速さを見せつけ、1位、2位、3位を独占。決勝レースでもアウディ勢が速さを見せつける展開となり、早い段階から1−2−3体制でレースは進んでいく。

[写真]トヨタは勝利まであと一歩のところまで迫ったが…

それまで2年連続で優勝していたアンドレ・ロッテラー/マルセル・フェスラー/ブノワ・トレルイエ組の1号車は序盤こそトップ争いを演じていたが、エンジントラブルに見舞われ、ピットでの修復作業に時間がかかり、優勝争いから脱落、それでも最後まで走り切って5位入賞を果たした。

そして、レースはマクニッシュ/クリステンセン/デュバル組の2号車アウディが優勝。3位にも3号車が入り、アウディの2チームが表彰台に上った。
一方、悲願の総合優勝を目指していたトヨタ勢だったが、2台のトヨタTS030 HYBRIDはどちらも完走を果たし、デビッドソン/サラザン/ブエミ組の8号車が2位入賞、3人のトヨタドライバーが表彰台に登った。この年も悲願の総合優勝は惜しくも手に入らなかったが、2台ともがリタイアとなった2012年と比べると格段の差である好成績を残すこととなり、この結果を見る限り、王者アウディとの差は確実に縮まったと言えるだろう。

果たして、今年のル・マン24時間レースはどんな展開になるのだろう?

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梅原 康之
モータースポーツジャーナリスト。モータースポーツ専門 誌の編集長を経て、フリーランスに転身。テレビ&ラジオ解説、イベント企画運営なども行う。国内外での豊富 なレース取材経験を持ち、ドライバーたちとの親交も厚い。週末は常にどこかのサーキットへ足を運ぶ。

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