[写真]ル・マンのタイヤを担うのはミシュランのみ。過酷な24時間レースだからこそ、タイヤにも高いクオリティを求められる。

ル・マン24時間レースのタイヤは地元フランスのミシュランが支えている。かつては世界中のタイヤメーカーが競った時期もあったが、ここ最近は地元ミシュランに挑むタイヤメーカーは極端に減り、今年はLMP1、LMGTE Pro、LMGTE Amの3クラスについては全車がミシュラン、LMP2についても5台がミシュランとほぼワンメイクに近い状況になっている。 地元フランスで開催され、長い歴史を持つル・マン24時間レースはミシュランにとっても重要なイベントで、レースで勝つことはもちろん、フランス最大のモータースポーツイベントで強く存在をアピールするということも大事なテーマとなる。

ル・マン24時間で勝つということの重要性については、参加する自動車メーカー、チーム、ドライバーなどみんなが理解していることだが、タイヤメーカーにとってもその価値は大きい。

事前に行われたテストデーにはLMP1クラスが9台、LMP2クラスが17台、LMGTE Proクラスが9台、LMGTE Amクラスが18台、そして特別枠で1台と計54台が参加して行われた。
決勝レース前に1回だけ行われるこのテストではとても重要な意味を持つが、ここで好調さをみせたのはミシュランタイヤを装着するトヨタ勢。2台のTS040が安定した速さを発揮して、トップタイムと2番手タイムをマークした。また、LMP1クラスの中でプライベートチームを対象としたLMP−Lクラスのレベリオンレーシングもミシュランタイヤを装着してレースに挑む。

LMP2クラスではミシュラン勢のトップは24号車オレカ・日産でクラス8位につけ、LM GTE Proクラスでは92号車ポルシェ911がクラストップタイムをマーク。タイムアタッカーは昨年まで日本のスーパーGTにも参戦していたマコヴィッキが務めたという。LM GTE Amクラスは90号車フェラーリがトップタイムを記録した。

ル・マン24時間レースが開催されるサルトサーキットは、ピットやグランドスタンド、そしてメインストレートがある部分については恒常的な施設であるブガッティサーキットの一部を使用しているが、コースの大半は公道で、路面は悪く、かまぼこ状の構造で、荒れているところも多々ある。その上、クラスによってはとてつもないパワーを出すエンジンが搭載されていることで、ストレート区間での最高速度やコーナリングスピードはかなり速い。

世界一タイヤに過酷なレースと言えるル・マン24時間は、地元フランスの歴史あるレースとして、フランス人の誇りとなっている。

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梅原 康之
モータースポーツジャーナリスト。モータースポーツ専門 誌の編集長を経て、フリーランスに転身。テレビ&ラジオ解説、イベント企画運営なども行う。国内外での豊富 なレース取材経験を持ち、ドライバーたちとの親交も厚い。週末は常にどこかのサーキットへ足を運ぶ。

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