[写真]今年のWEC2戦で好調な走りを見せた中嶋一貴。今年のル・マンはポディウムの一番高いところを目指す!

中嶋一貴にとっては、今年が3回目のル・マン挑戦となる。初参戦となったのは2012年。その時は本山が乗るデルタウイングと接触、その後エンジントラブルでリタイアとなった。 「初年度はWECでの初レースがいきなりル・マンだったのですが、行くだけ行きました(笑)。速さはあったのですが、完走できるかどうかはわからず、手探りでのトライという形になりました。結果的にはしっかり準備ができていなかったということなのだと思います」

2年目となる2013年は、アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴組の乗る7号車がトップグループを走るレースを繰り広げる。そして、残り時間1時間20分を切ったあたりで雨が降りはじめ、ラピエールがクラッシュを喫し、マシンは修復されてコースに復帰したが、惜しくも表彰台には届かず、4位でレースを終えた。
「後半になって、いいところに行けるのではないかとある程度は期待して走っていました。しかし、ディーゼルとガソリンのパワー差もありましたし、正直苦労しました。優勝を目指していたので、残念でしたが、3年目となる今年につなげたいと思っています」

今年のマシンであるTS040 HYBRIDについて、そのフィーリングを聞いた。
「レギュレーションが変わって、マシンが軽くなりました。また、ハイブリッドの容量も増えて、電気の力がかなり使えるようになったので、4輪駆動のように走ることができます。エンジンとモーターで最大パワーを出せるのは2秒間ぐらいですが、1000馬力ぐらい出ていて、前後4輪のタイヤでそのパワーを路面に伝えます。特に、コーナーの立ち上がりでは加速感がすごく、それによってオーバーテイクのチャンスも出てくると思います」

そして、ライバル勢について、こう語った。
「速さという点では3メーカーは僅差の争いになっていると思いますが、僕たちはル・マンに向けてはポジティブに臨めると思っています。アウディはハイダウンフォース仕様の出来がいいように感じます。ただ、ストレートがあまり長くないシルバーストンでは速かったのですが、スパでのローダウンフォース仕様は今ひとつな感じでした。ただ、そのままル・マンに来ることはないのだと思いますが……。また、ポルシェについては、噂話ではあまり速くないのではないかと聞いていますが、ル・マンではポルシェの強みが出ると思います。きっと互角の勝負ということになってくるでしょう」

最後に、本戦へ向けての抱負を語ってもらった。
「ここまで来ると、24時間という長いレースですし、プレッシャーもありますが、あとはやってみないとわからないですね。ただ、僕たちが本命と言われているのもわかっていますし、もう『やるっきゃない』ですね」

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梅原 康之
モータースポーツジャーナリスト。モータースポーツ専門 誌の編集長を経て、フリーランスに転身。テレビ&ラジオ解説、イベント企画運営なども行う。国内外での豊富 なレース取材経験を持ち、ドライバーたちとの親交も厚い。週末は常にどこかのサーキットへ足を運ぶ。

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