NBA恒例イベントとなっているBasketball Without Borders(BWB)が、6月13日から4日間東京で開催。アジア各国からジュニアの有望プレイヤーが集まる中、日本からは富樫勇樹、田渡凌、高柳紗万がキャンプに参加した。全米屈指の強豪高校、モントロス・クリスチャンでプレイしてきた富樫は、ポイントガードとしてのスキルもいかんなく発揮。ゲームでは4Qの重要な局面でシュートを決めたこともあり、NBAのコーチ陣によってBWBのMVPに選ばれた。

3月にシーズンが終わった富樫は、モントロスでワークアウトを続けてきたが、BWBが久々の実戦。「1日目は正直つかったし、ディフェンスやってなかったです。ドリブルなどオフェンス系はワークアウトでいつもやるじゃないですか?でもディフェンスはやってなかったので足が使えないというか、すぐつりそうになったりしたので、ゲーム形式もたまに、ディフェンスもオフにしっかりやらないといけないなと思いました」と振り返る。170cmという身長は常にミスマッチという状況になるため、ポストアップされた際のディフェンスで苦戦を強いられるシーンもあった。しかし、ポジション争いで相手より前に出るディフェンス対応では、同年代の日本人よりも断然フィジカルが強いと感じさせた。

NCAAのディビジョン気ら勧誘されている富樫だが、進学先は現時点で未定。7月にモントロスから近いワシントンD.C.周辺で行われるキャンプに参加した後、最終的な決断を下すという。進学先が明らかになったとき、ここで詳細をお知らせする予定だ。

全中の決勝で対戦した富樫とプライベートで非常に仲のいい田渡は京北高卒業後、NCAAディビジョン気梁膤悗妊廛譽い垢襪海箸鯡椹悗掘▲椒好肇鵑砲△襯謄ルトンというプレップスクールに進む。ここでバスケットボールをしながら、英語力の向上と大学入学に必要とされる成績やテストを1年でクリアすることを目指す。

身長180cmということもあり、田渡はポイントガードでプレイすることがNCAAのチームで出場機会を得るための条件。BWBでは持ち味のシュート力を発揮するシーンこそ少なかったが、「コーチも自分にそういう部分を任せてくれる気がするので、もっといいパスを出せるようになりたいです」と語ったように、ポイントガードらしいパスさばきは十分に発揮していたキャンプだった。

富樫同様に久々の実戦だったが、田渡はBWBを「自分のわからないことも発見できる機会だと思うので、すごくいい体験ができた」と振り返る。オーストラリアとニュージーランド出身のプレイヤーとは積極的に会話し、コーチの言うことも十分理解していた点では、英語力が着実にレベルアップしていると言っていい。アメリカに渡るまでに向上させたい部分について質問すると、「ドリブルの練習が足りないと思うので、もっとやりたい」とコメント。ティルトンに入学するために必要なビザが発給されたら、田渡はボストンへ渡る予定だ。

「ドワイト・ハワードが好きです」という高柳紗万は、明成高2年で身長204cmのビッグマン。まだ伸びているという身長が魅力も、ビッグマンとしてはまだまだ発展途上中。すごくシャイな性格ということだが、バスケットボールを楽しむとともに、もっとうまくなりたいという気持が強くなれば、これから楽しみ。BWB後「リバウンドはどこに落ちても取りたい」と語った高柳は、今後のインターハイやウィンターカップで出場機会を得て、成長した姿を見せてくれるか注目したい。

[写真左]富樫勇樹 [写真中央]田渡凌 [写真右]高柳紗万

photo

青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ