ニュージーランドはシーズン13戦の丁度中間点になりますが、勝負どころのアクロでロウブ−シトロエンが圧勝し、タイトルに向かって俄然有利に進めています。後半はドイツ、フランスそれにスペインと3つのターマックがあり、更にシトロエン有利と思われます。

ニュージーランドラリーは南半球ですから、これから晩秋を迎えます。路面はスムーズなハードグラベルでフィンランドに似ているというドライバーもいます。適度なカーブがあり一番の特徴はカントのついた遊園地のコースターの様な緩い角度がついています。かなりの高速ラリーですから外から見ると、ちょうどダンスを舞っているような優雅な姿になります。海岸の緑豊かな牧草地帯を走るのでその景観はWRCでも有数の"美しいラリー"と言われています。カメラマンにも人気があります。

開催の中心地はオークランドで、国の人口435万人の26パーセントにあたる150万人の大都市で、ラグビー・ワールドカップなど国際的なイベントが多く行われています。ニュージーランドラリーは1969年に第一回が開催され、今年は42回となります。WRCとしての開催は1977年からで、南半球では最古の歴史を誇っています。過去約25年の間で5勝したのがグロンホルム、4勝がサインツ、3勝がマクレー、2勝がロウブほか5名います。常勝のロウブもまだ2勝ですから、ウエールズと共にフォードにもチャンスが充分あると思われます。

このところSS距離が長くなってきた傾向がありますが、ここでも416キロになりました。SSのつなぎの部分に5.7キロの短いたーマックがあります。オークランドのスーパースペシャルは3キロのターマックで行われます。このイベントが終わると、8月上旬のフィンランドまでお休みに入ります。前半戦最後のイベントを楽しんで頂きたいと思います。

ラリー概要は次の通りです。

DaySS本数SS kmLiaison kmTotal km
Leg 1 (6/22)8本209.60 km506.34 km715.94 km
Leg 2 (6/23)7本143.01 km490.07 km633.08 km
Leg 3 (6/24)7本63.39 km275.76 km339.15 km
Total22本416.00 km1272.17 km1688.17 km
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福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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