これで4年連続の出場と、激戦区・埼玉にあってすっかり花園常連の地位を確立した。過去5回の出場で、最高成績は昨年度の3回戦進出。その時のメンバーが8人残る今季は戦力的にも充実しており、初のベスト8進出を期して花園へ乗り込む。

注目はいまや全国区の知名度を誇るSO山沢拓也だ。昨年の大会では1年生ながら10番を背負い、2回戦の石見智翠館戦で4トライを挙げる衝撃のデビューを飾った。卓越したゲームセンスとトライを取り切れる脚力、巧みなハンドリング、正確なキックと、あらゆる能力を兼ね備え、2年生にしてたたずまいには風格すら漂う。6月の高校代表候補合宿でも再三好プレーでチャンスを切り開くなど、図抜けた才能を示した。本格的にラグビーを始めてまだ1年半。日本の将来を担うスター候補として、今大会でどこまで飛躍するかに期待がかかる。

山沢ばかりに話題は集中するが、ほかにも好選手は多い。PR橋本大吾主将(高校日本代表候補)は縦の突破力に加え、統率力も高く評価される優れたリーダー。同じく高校日本代表候補のNo.8村岡も体の強さを生かしたコンタクトには自信を持つ。192cmのビッグマン、LO塚田友郎も、将来が楽しみな素材だ。

BKでは山沢とともに昨季1年生ながらスターターを務めたCTB三笠琳央も堅実差が光る実力者だ。170cmのサイズながら鋭い突破力が持ち味で、正確なプレースキッカーとしても存在価値が高い。3年生が3人という若いBKの牽引役として期待がかかる。

今季はケガ人や世代代表の候補合宿等でなかなかメンバーが揃わなかったが、ここにきてチームはぐっと成熟してきた。若い才能を爆発させ、あっと驚くアップセットを演じることができるか。

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直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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◆12月27日(火)全国高校ラグビー大会開幕!
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